救国ゲーム 著:結城真一郎【読書/映画感想】20250311
ちょっと不気味な女面の表紙、これは作中に動画サイトで犯行声明を出すテロリスト的な犯人が被っているお面。この手のお面、怖いよね。
推理サスペンスだが、「地方をどうするか」という政治的テーマを扱っている。地方創生どうするのか、創生するのか、見捨てるのか、地方交付税の是否を真面目に取り上げている。地方創生vs地方放棄=地方民は都市に住めという問題提起。日本国民が本当にどうするかを考えるべき問題で、この点にどう解を提示してくれるかが、政治家を選ぶ重要な観点になるものである。
読了後、気がつくと本がボロボロ。400Pちょいあるので割と時間がかかったせいかな。時間潰しに持ち歩いたせいか、カバーの端っこはササクれて、帯は切れてしまったし、本書内にも折り目が。。。これではメルカリに出せないじゃん。
地方創生問題
故郷の経済をどうにかしようと会社を作ったりしたが道半ばで清算やむなく。サステナブルな仕組みを作れなかったのが最大の失敗だった。サステナブルにできるかの重要な点は、多くの人間を継続的に巻き込んでいけること。多くの人間を巻き込めないとサステナブルにはならないと実感する。しかし地方特有の壁。「一度出て行った人間が何をいうとるか?」という抵抗、反感。当事者感。
本書の主人公は日本国民を問題の当事者としようとした。ただ、日本国民と一括りにもできない。
当事者感覚
都会から見た地方、地方から見た都会、地方から見た余所者の正論への反感は、そこへ住んでみないとわからない。
さらには、そこへ住んで行動をしないと地方を巻き込めないし、地方に住んでしまったら都会での活動はできにくくなる。
市場定義
お金が動く、つまり商談があるのは都会で、生産を地方で行うのがモデルの一つだが、都会に住んでいないと市場(のある都会)での活動への機動力が弱くなる。
地方発のものを市場=都会で売ろうとするなら、今やネットか?ネット上だけの広告で目立っていくのにどうしていくか。既に飽和してきているネットマーケットで浮かび上がるのはなかなかどうして難しい。一気に全員をそれぞれの立場で当事者にしていくには?過激な方法で巻き込まないと。平和のままではうまくいかないのか。そのためには?
フィクションとして本を閉じてしまっていいものか。
Diary: 粗大ゴミを出した。掃除機、ベランダパラソル、マットレス。掃除機とマットレスは娘夫婦たちのもので、それぞれ200円、200円、2200円!マットレス激高。メールの履歴を見ると前回は1年前なので年1で出している実績だな。