ロンドン謎解き結婚相談所(二次大戦後が舞台)【読書/映画感想】20250626
家にあった古い文庫。第二次世界大戦後が舞台で、戦争未亡人や帰還した兵士に結婚相手を探すのが切実だった時代。怪しい商売もひしめき、結婚相談所自体も不安定な状況で紹介した女性が殺人事件に巻き込まれ、誠実な会計士は殺人犯に。相談員は貴族の奥方、もう一人は女性兵士、こちらも相手が欲しいところだが犯人探しに奔走する。
二つの印象的なシーン描写がある。
組織のボスが女性兵士を信用できるかテストするシーン。見張りの女性組織員がお金を盗もうと唆す。それに答えないことで信頼を勝ち取る。友情よりも信用を優先することで人によってはそういう人好きじゃないという向きもあるかもしれない。
もう一つは、決して漏らしてはいけない秘密を友情に負けて相棒に漏らす。その相棒は、もらしてはいけない本人に、その秘密を知ったことをうかつにもらし、相手は窮地に追い込まれそうになる。しつこく秘密を迫ることへの空気読めない感と、そういうやつに限ってその秘密を知ったことをうかつに漏らす、秘密の扱いには慎重さがとても重要なのだということが描かれている。MI6とかCIAとかでの機密の扱いへの考え方はとても参考になる。
Diary:最近ご飯が美味しい。何を見ても食欲が湧く。たとえば、ハンバーガー見てもあまり気持ちが動かなかったが、サムライマックを見て食べたくなり、食べてみたら美味しくて、今度はバーキンも食べたくなったり、オムライスにケチャップが食べたくなったり、今一番食べたいのは松本楼のカツカレーかな。