国連と地域連合 票を集める静かな動き【たまプラビジネス余談放談】20250915
先月のことになってしまったが、アフリカ諸国を対象にしたアフリカ開発会議(TICAD9)が閉幕し、石破首相も共同議長として記者会見を開いている。なぜ日本がアフリカ諸国への関与を力を入れて行うのか。
国連には193か国が加盟している。常任理事国5か国は別にして、この票をいかに得ておくかというのは、外交の重要な役割だ。体験で話すと、ODRに関する共通手順を国連として打ち出そうという会議が10年ほど前に開催されていた。さまざまな詳細を調整していたが、結果は決裂で国連としての統一的手順は制定できなかった。この時の重要な動きとして、米国と欧州のある点での意見の違いが原因だったが、欧州連合27か国は、欧州としての意見をまとめてきた。投票は国別に行われるので、27票が欧州票。これを主張されると米国サイドの意見は採用されない。結果として、投票は見送られ共通手順も採択されずとなった。
こういうことは、今後も国連決議で地域連合をいかにまとめておくかがキーポイントになることを意味する。欧州だけでなく、アフリカ諸国は54か国、アセアンは10か国、先進国が進んでこうした地域連合に関わるのは将来的な票集めを目論んでいるからで、お金儲けのためだけではない、ただの人道的優しさだけではない、外交交渉を綺麗事でなく進めていく必要があるわけだ。
「なんでお金を出すのか」という単純な反対意見もよく聞くが、もう少し深く考える大人外交も蠢いていることを意識したい。
