池袋NO NAME ーKING失格ー 池袋ウェストゲートパーク21【読書/映画感想】202510
間違えたいつもハードカバー買うのにペーパーバック版買ってしまった。気を取り直して、読了。すっかり水戸黄門化した構成だが安定感で気分よく読める。キングとマコトとおかあさん、ゼロワンなど無敵度合いが気持ちいいのだな。ストーリーネタも、1)市販薬オーバードーズ、2)LGBTロマンス詐欺、3)ライバーとお金、そして、4)闇バイト、外れ過ぎず、深刻過ぎず(深刻なんだけど)、そして闇バイトは現実にはまだ現れないスカッとこらしめが描かれる。
KINGが落ち込む。Gボーイズから闇バイトの手先をやって逮捕者が出てしまった。そういうことも含めて影響下にあったはずなのに自分の力がおよばないことでマコトに密かに打ち明ける。マコトはそんなことはないと背中を押す。いいコンビ。オーバードーズ、LGBT、ライバー、これらはある種才能が必要でそれが故に読者へのハードルもやや高い感覚があるが、闇バイトはお金にこまれば誰にでも近づいてくる誘惑で、現実世界でもどうにかならないかと切に思うし、身内がかかわらないように注意喚起していきたい。といっても、そこへ近づいていることに気がつけるかどうか、心配だ心配だ。

