【ODRピックアップ】20150907 最高到達点の罠
8月最終日。ここ毎年参加が恒例となっている「望郷ラインセンチュリーライド2015」望郷ライン・センチュリーライドに出走しました。昨年新規設立した会社およびスポンサーの名前を背負ったユニホームで、同社の仲間4名+1での参加。あいにくの雨でしたがコースはそのままで決行となり、ロング110km、ミドル78km、ショート40km、エンジョイ10kmのコースに合計800名(登録は1000名以上でしたが雨のため2〜3割が棄権)が参加。
ところで、このレースは所謂ヒルクライム系でロングコースだと合計3回の山登りがあります。長い登りだと約5kmもあり、ペースが遅いと1時間近く登り続けることになり、足も心もやられます。
一生懸命登りつめ、下りなるとそれはもう一気に気持ちが楽になり、一直線に下る。急坂の登りだと速度5km〜10kmに対して、下りのスピードは45km!!爽快!
が。。。。
そこに時々罠があります。
気持ちよく下ってカーブを曲がった先に急に現れる登り。「最高到達地点」=「あとはおりるだけ」という先入観をいだかせますが、自然の山道なので、小さな起伏はつきもの。下りの勢いで登りきれる程度では”ない”キツい登りが随所に現れ、ここでまた足と心をやられます。安心して回転を止めた足には、乳酸が溜まり始め、突然やってくる急激な足への負担はハンパではありません。登り切ったからあとは下りだけと思うのが大間違い。
罠にハマった私は、必死にペダルを踏み込みながら、
「これは、ビジネスや人生においても同じことだなぁ」
と改めて感じています。
- 起業して軌道に乗り拡大しようとすると景気が悪化する
- 商談が決まって喜んでいると思わぬ障害が明確化する
- あと一息まで完成したプロジェクトで想定外のトラブルが出てくる
自転車レースの常連者に言わせると、
「坂はそんなもんだよ。それは想定しないとね。下見もしないとわからないよね。”次にどんな起伏があるのかを把握しなければ、満足のいく走りはできない。”」
よく考えると、ビジネスだって、「”次にどんな問題や課題が出てくるのかを予測、把握して、避ける事、対処することを考えなければ、満足のいくビジネスにはなりません。”」いつもあたふたしていることになるでしょう。
到達したら次の課題へ対処する準備をする。
楽な下りにも油断しないでということです。