半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】 20160805 警備システムでは防げないこと

【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】 20160805 警備システムでは防げないこと

 

相模原の障がい者福祉施設での事件は痛ましく全ての関係者の心痛は想像を絶するものがあります。犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。

相模原 50分間で45人襲ったか(2016年7月27日(水)掲載) - Yahoo!ニュース

 

TVを見ていると、施設の入り口には大きな警備会社の防犯シールが貼ってあるのが見えました。

 

これ、ウチも契約しています。

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就寝時には、全ての窓等を閉めて、セキュリティモードにすると、万が一、誰かが窓やドアを開けたりガラスを割ったりすれば、警報が鳴り響き、同時にセキュリティ会社に連絡され、警備員がすっ飛んでくる仕組みです。

外出時は、外出モードというのがあり、一定時間の間に、自分も外へ出て施錠すると、内部で何かが動くものを検知すると、これまたセキュリティ機能が作動します。後者は、誰かが例えば天井裏などに潜んでいて、家人が外出してから行動を開始するような場合を想定しています。セキュリティ会社との通信は電話回線で行われていますので、外部の回線を切断されると動作しなくなりますので、定期的に電話回線テストを行うように促されて、そうしたリスクにも対応しようとしています。

 

その他、家の周囲には、人感センサーで、誰かが通ると電気が点灯したり、監視カメラなども設置して、セキュリティは万全と、自負していましたが。。。これは所詮窃盗犯などに対応するためのものに過ぎないのかなと、改めて認識し、ショックを受けています。

 

今回のような、ちょっと電波的「お告げ」を受けてしまっている、もしかすると「クスリ」もやっているような、吹っ飛んだ人物には、そんなセキュリティは多分関係ないことが実感できます。こっそり入ろうなんて思わないし、物色しようなんて思わないし、警備が来る前にコトをすませてしまう勢いがあれば、なにも関係ない。

 

この事件が珍しいかというと、前後して、いくつもの殺傷事件も起こって報道されています。それらは、家宅侵入ではないけれど、たまたま犯行に及んだのが路上だっただけで、ターゲットをどこかの家にしたとしてもなんら不思議はないですもの。

新聞配達員が襲われ重傷 広島(2016年7月27日(水)掲載) - Yahoo!ニュース

散歩中75歳 突然暴行され重傷(2016年7月25日(月)掲載) - Yahoo!ニュース

 

つらいことですが、これらを誰かのせいにして、会社や組織の体制論や政治問題的として語ったり、社会問題として評論したりすることは、自分や家族を守るためには、短期的に役立たないこととなっているのを自覚するしかありません。

 

  • そんなことが起きるなんてついてない、
  • なんとかならなかったのか、
  • 施設に手落ちがあったんじゃないか、
  • 犯人の家族はどうにかできなかったのか、

 

等々の批評は、その裏には、

自分たちにはそういう原因がないので、そんな事件は起きないだろう、巻き込まれないだろう

 

という根拠のない思い込みがあることに、そろそろ気付かないといけないのです。

 

「こういうことは(誰の身にも)起きるものだ」という前提。

 

これほどの凶悪犯罪ではなくても、

 

  • 横断歩道を渡っていたら車がつっこんでくる
  • 歩道を疾走してきた自転車にぶつかる
  • 路地を曲がったら走って来た誰かとぶつかる
  • 電車のホームですれ違った人とぶつかってよろける

 

こんなことは起こりえます。

 

スマホを見つめて歩いている場合ではなくて。