【半蔵門ビジネストーク】20171206 ゴミ箱テロ対策
朝は通勤電車で新聞を読む。今だに紙版だ。縦に折り畳んで肩身狭くチマチマ。それでも、スマホで読むよりは疲れないし頭にも入る(ような気がしている)。
事務所のある最寄り駅に到着するころにはTV欄も含めて読み終わっているので駅のゴミ箱に捨てていくのだが。。。ある日、ゴミ箱が消えていた。場所が変わったのではなく、どこにもない。仕方なく、事務所まで持って行きゴミ箱へ。それにしても突然だな。。。で、数日後に理由判明。
米国のトランプ大統領の初来日に備え、テロ対策の一環として、爆発物を仕掛けられやすいゴミ箱を撤去したのだった。
※この記事は1ヶ月前のトランプ大統領来日前、イヴァンカさんがWAW出席のために来日して帰国した日に書いている。何も起こっていないことを願う。
確かに、ゴミ箱は爆発物を仕掛けられても眼にとまりにくいし、公共機関で爆発すればもちろん一般人が巻き込まれる。仮に爆発しなくても不審なものが発見されれば撤去のための体制が敷かれ、その分の警備力が要人警護から削がれてしまうので、テロを実施しようとすれば作戦の一つの方法になる。ゴミ箱が各駅にあればそれら全てを監視下におく必要があるので、撤去は合理的な対策ではあるのだろう。
でも、何故今まであったのか?
嫌な記憶だが、オウム事件のあとゴミ箱がなくなった記憶がある。そのままであればよかったのにいつの間にかゴミ箱復活しているのはどういう安全判断だったのだろうか。
それとも、もう、そうした危険が薄まった?
いや。
先日まであったゴミ箱は確か中が透けて見えていた。危険物をいれてもわかるように。そうなれば危険物を入れにくくなるという対策がとられてゴミ箱が復活したのだろう。だとすれば今回の撤去は「更なる念の為」の対策なのだろう。
いつも思うのだが、テロ対策なら明確にそれとわかる警備でいいのではないだろうか。密かにゴミ箱を撤去して、相手が「おっと!ゴミ箱がないぞ、困った。。」となるとは思えない。ゴミ箱がなければトイレへ、物陰へ、エスカレータの隙間へ、いくらでも場所はある。ゴミ箱は確かに映画などで爆発物をしかけられる場所の代表的なところではあるが、リアリティとしてはそれをなくしたら他へいくだけだ。だから目に見える警備を行なうべきで、「奥ゆかしい日本」はここではいらない。
例えば、テロ後のタイにいったときには、ショッピングセンターの敷地周囲に簡易ながらバリケードが張られ、中に入るにはチェックをうけないと敷地内に入れないようになっていた。不便だがリーズナブルな対策だと思った。
警備は強化すべきだ。目に見えるように。
地下鉄のゴミ箱は、トランプ氏が韓国へ向かった翌日8日には、 元通りになっていた。