【ODRピックアップ】20160105 法律と健康
何年か前、マウイ島のショッピングセンターをうろうろしてたときに、知り合った米国人と雑談していたとき、
「お昼は食べたの?」
「いや、これから。子供が小さいのできっとマックかな」
というと、
「え~~~ダメよ!子供に食べさせちゃ!あれには、あんなモノやこんな成分が入っていて、成長を疎外。。云々。。」
米国で生まれたハンバーガーチェーンなのに、この言われよう。噂には聞いていましたものの、ちょっと驚きでしたが、其の頃、少ししてから、こんなニュースが出てきました。
肥満になったのはマックのせいだ訴訟(2003年)
http://www.fps.chuo-u.ac.jp/~cyberian/Pelman_v_McDonald's_(I).htm
未成年の少女が、毎日マックのバーガーとポテトセットを食べてたら、肥満になって、糖尿病や心臓病、高血圧症になり、コレステロール値も高くなって健康を害した、どうしてくれるんだ!という、言いがかり?みたいな訴訟。
これは、原告が敗訴しました。
流石訴訟社会の米国。猫を電子レンジで乾かしたら死んでしまったのは、電子レンジメーカーに責任があるとした訴えが勝訴したという都市伝説があるような国ですが、前述の訴訟もその類いかと思いきや本当だそうです。
そして、その年の11月9日にサンフランシスコ市議会で、可決された「ハッピーミール法」では、「ファストフードのおまけ付き子供用セットメニューには、栄養基準を満たすよう義務付ける」ことになりました。
「健康を増進して医療費を減らし、市民の減量と健康的な食事を手助け」するための試みだそうです。
企業と消費者、あるいは企業と労働者として見た場合には、より利益を出して売ることを使命とする企業には、歴史的に健康に関する規制がありました。明らかに人体に悪い原料を使うことや、労働者を酷使することは、製造物責任法や、労働安全衛生法によって義務を課せられてきました。
(労働安全衛生法 66条/事業者は労働者に医師による健康診断を行なう)
勿論継続して売るためには、美味しくて、安くて、栄養価もあり、人体に害のないものを開発しますが、「栄養バランス」は単独ではどうしようもないところではあります。が、ここまで法律の助けを借りないと健康管理できないのか?と思います。
健康増進法(文末に過去記事)の、喫煙制限のように、誰かの行為が健康に影響を及ぼす場合には、法律による規制も必要でしょうが、自分の日常の食べ物なんだから。。。ねぇ。。
《このブログの過去記事》
(1)健康増進法
紫の煙が空気清浄機に吸い込まれる時代|“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~|ライフスタイル|ヨミモノ|QuonNet
(2)マンションベランダからの副流煙
マンションベランダからの副流煙|“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~|ライフスタイル|ヨミモノ|QuonNet