【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20161209 合理化は似合わない
ロンドンへの出張は7年ぶりでしたが、オリンピックの良い効果として、食事が美味しくなり、ロンドンタクシーがカラフルに楽しくなったのは、既に書きました。ただ、多様化はまだしも、個人的にはロンドンには合理化によって変って欲しくなかったことがいくつかあります。それによって、ちょっと寂しくなってしまった。。。例えば。。。
1.外観渋いが内部サービスはシンプルに合理主義になったホテル
宿泊したKings Cross駅に隣接のPremier Innは、外観はレンガ作りの由緒ある外観ですが、内部の設備には驚きました。もちろん内装は重厚感があるのですが、まずフロントは、タッチパネル式のチェックインマシン。パスポートを読み取り、アップグレードのオファーを選択し、クレジットカードで支払うと、ルームキーカードが出てきます。ただイギリス人らしい振る舞いのフロントマンは、操作を補助してくれるだけ。ちなみにチェックアウト時は、カードを返すだけです。
なぜならば、部屋には、冷蔵庫なし、セーフティBOXなし、有料のドリンクやスナックなどもなし。追加の清算をする必要がないからです。
だからといって値段が安いわけではなく、セキュリティも確保されていて、スタッフも決して無愛想ではなく、満足感はあるのですが。。。
なんだか、昔止まったグロブナーハウスホテルみたいな、私が抱く映画で描かれているような「英国」感は消えてしまったように思います。
2.プライベートブランド全盛
お土産に頼まれていたWalkerのショートブレッドは、以前にはスーパーマッケットですぐに手に入りましたが、今回は一苦労。ネットで探したショップでも置いてありません。似たようなクッキーは沢山あるのですが、よく見ると、各スーパーのプライベートブランドです。値段もちょっと安い。もしかすると味もいいのかもしれません。
アポイント先間の移動時間を利用して数店舗を探してみましたが結局見つからず。勿論、ヒースロー空港には沢山ありましたが、ロンドン市内ではシャーロックホームズで有名なBaker Streetの付近のロンドン土産店でやっと発見。
因に、スーパーでは店員に聞いても、
「あー置いてない」
と素っ気ない返事でした。
合理化されていないイギリス。
シャーロックホームズやハリーポッター、キングスマン、あるいは、炎のランナー、MI6などの登場する映画でイメージができてしまっているせいか、古きよき英国が刷り込まれているのかもしれません。
EUの離脱にも、英国を取り戻すという淡い期待を抱きます。