【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20161115 日本製パソコン
IBMがレノボにPC事業を売却したのは2005年。2011年には、NECが続き、2016年、富士通がレノボへの売却を発表しました。IBMは別にして、二大国産PCが外国資本傘下になったことは、パソコン黎明期を業界で過ごした一人としては感慨深いというよりショックです。
技術の問題ではないのです。経営問題。事実、レノボ傘下になったあと、NECの米沢工場を訪れたレノボの社長はその技術に着目し、海外市場を狙う製品が開発されています。
残っている日本製は、東芝、VAIO(ソニー)、パナソニック。
2015年には、投資ファンド(日本産業パートナーズ)が、東芝、VAIO、富士通のPC事業を統合して上場を目指す話もあったようですが、東芝の粉飾会計が明るみに出て、白紙になってしまったので、富士通は独自に再建の道を探し、その結果がレノボだったということです。
現在は、レノボ、HP、DELLで全世界の50%のシェアを占めており、もはや日本製PCは、ローカルな需要のためだけに存在しているようです。
気になるのは、政府機関などの購入は、中国メーカーであるレノボ製は選択肢となるのかどうか。ブランドとしては存続するかもしれませんが、どのような技術的な影響が出てくるあるいは表面にはでなくても組み込まれるのかもしれません。ちょっと陰謀論ぽいですが、その懸念がつきまといます。
そういえば、若い新入社員で、デスクトップPCを知らない世代が登場したとか?
学生時代にノートPC、あるいはタブレット、スマホにしか触れていない。
デスクトップとそれらの一番の違いはなにかというと。。。。
バッテリーがないことなんですって。