半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

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このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【読書/映画感想】20170614 最終決戦と絶体絶命

【読書/映画感想】20170614 最終決戦と絶体絶命

 

このタイトルをつけてから思い浮かんだのは、「空前絶後」。さっき見たTVのバラエティに、サンシャイン池崎が出ていたからだ。

「くぅ〜〜〜〜〜ぜん!。。。ぜつごのぉ〜〜〜〜」

っていう人。

 

さておき。。

 

波多野聖の金融ミステリーは好きだ。「銭の戦争」が完結し、読む本がなかったのだが、”いかにも”なメガバンクシリーズ、「〜最終決戦」と「〜絶体絶命」だ。タイトル判断で、「絶体絶命」を先に読んだのだが、実際は、「最終決戦」の続編が「絶体絶命」で、またも読む順番を間違えたのだった。

 

あらすじ

「メガバンク最終決戦」は、メガバンク内の派閥争いに拘るあまり当局との取引で大量の含み損を抱えてしまった銀行は、破綻を回避するためあらゆる手を使うが、実際に裏で糸を引いているとんでもない人物の策略で存続が危ぶまれる事態になる。しかし、危機を託された伝説のディーラーとその協力者たちの人間力を駆使した奮闘で、最後の最後まで乗っ取りの行方がもつれ込むが、意外な人物に救われる。そして、張本人は謎の死を遂げ深層は闇の中に。。。

 

「メガバンク絶体絶命」では、米国からの買収乗っ取りの危機を逃れたメガバンクは、再び、危機を迎える。私怨から仕組まれたハニートラップと意外な人物の復讐を利用して、新たな乗っ取りが仕組まれる。一度は身を引いたトレーダーだが、その人間力と相場感を駆使して、最後は思わぬ人物の協力が決定打となる。そして、あの人物と思われる謎の男が現れて。。。

 

題名

どう考えても、最終〜のほうがあとの話だと思うでしょ?それなのに、最終決戦の後に絶体絶命がやってくるのです。間違えて当然だよね。これはもう一回「最終」詐欺で、シリーズ新刊が出そうだな。。。

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できすぎ

大学教授の父を持つ伝説のディーラー、莫大な遺産を引き継いて世界を放浪した銀座のママ、香港で認められた謎のファンドマネージャー、そして、本人の意思とか変わりなくやたらと人望のある部長。。。これらが高校の同級生+そのうちのマドンナが伝説のディーラーの恋人。小説の世界とはいえど、格好良すぎ!でも、それがまた気分がいい。自分にないものを求めて一時の満足感に浸るのは楽しい。

 

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勘違い

こういう小説を読むと、しかもあまりにのめり込んで読むと、自分がそれをできるような気になってしまうのはいけない。それどころか、過去の自分を美化してしまったり、未来の自分を買いかぶりすぎてしまったりして。小説の主人公になったつもりで銀座や赤坂で散財してしまうのは、間抜けな男たちのささやかなわがままなのか。

 

そして相場はもうからない

それにしても自分の持ち株や債券はさっぱりうだつがあがらない。元手の資金が少ないのだから仕方がないが、もうかってもたかが知れていて、長期に持っている債券は、利回りと評価損がトントンで、なんだか騙されているような気分だ。

 

その意味でも、北朝鮮情勢、突発事態が起きないことを望みます。