半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

ChatGPTが示す未来が「明るい」と「悲観的」の差

ChatGPTが示す未来が「明るい」と「悲観的」の差【たまプラビジネス余談放談】20230316

 

ChatGPTにテーマワードを与えて2つの記事を書かせてみた。ワードは3語は同じで最後の一語だけ正反対の言葉にする。「未来は明るい」と「未来は悲観的」の2パターン。

 

>3月 時事問題 世界 未来は明るい をテーマにブログを書いてください

AIに頼んで記事を代筆してもらった - 半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

>3月 時事問題 世界 未来は悲観的 をテーマにブログを書いてください

AIに頼んで記事を代筆してもらった(2) - 半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

 

ChatGPTは初めに「世界の問題は何か」を掲げる。パンデミック、気候変動、社会的不平等、政治的混乱。いずれも昨今、各国施策で検討され、民衆が行動を起こし、ブログで取り上げられ、深刻な影響を与え、ニュースを賑わしたものだ。誰も文句は言わないテーマを掲げてきたな。

以下に前者=未来は明るい、後者=未来は悲観的の順でChatGPTが出力した文を比較すると。。。

(未来は明るい)

COVID-19のような世界的なパンデミック、気候変動、社会的不平等、政治的混乱など、そのリストは切りがありません。しかし、私は未来が明るいと信じています。

(未来は悲観的)

COVID-19のような世界的なパンデミック、気候変動、社会的不平等、政治的混乱など、そのリストは切りがありません。これらの問題により、私たちは未来が悲観的なものになると考えられます。

最後の一文、下線部分だけ、依頼したワードがほぼそのまま採用され、”未来が明るいと信じる”か”未来が悲観的なものになると考えられる”と述べる。”未来ははっきりしない”とワードを与えたら、そういってくるのかもね。

 

***

 

各テーマ毎にはどうだ?まずは、パンデミック。

(未来は明るい)

COVID-19は、私たちに多くの問題をもたらしましたが、このパンデミックは、私たちにとって多くの学びをもたらしました。健康と衛生に対する意識が高まり、より効果的なワクチンの開発に向けた取り組みが進んでいます。そして、世界中の人々が協力して、新しい問題に対処する方法を見つけることができました。このような協力は、未来に向けた希望を感じさせます。

(未来は悲観的)

COVID-19は、世界的なパンデミックであり、多くの人々が命を落とし、経済的な影響を受けています。さらに、ワクチン接種に関する問題や、新たな変異株の出現など、COVID-19に対する不確実性が続いています。これらの問題により、世界経済は長期的な影響を受け、未来が不透明なものになると考えられます。

前者は、パンデミックの結果の前向きな面 健康意識とワクチン開発の進展、後者はマイナス面を掲げる ワクチンへの疑問、不確実性。

 

気候変動。

(未来は明るい)

気候変動も、私たちが直面する問題の一つです。しかし、世界中の多くの国が、再生可能エネルギーへの移行や、CO2排出量の削減に向けた取り組みを進めています。また、若い世代の人々が、環境問題に対する意識を高め、行動を起こすようになってきています。これらの取り組みは、未来の地球を守るための大きな一歩となるでしょう。

(未来は悲観的)

気候変動による影響は、ますます顕著になっています。極端な気象現象や自然災害が増え、人々の生活に大きな影響を与えています。さらに、炭素排出量の削減に向けた取り組みが進まず、気候変動に対する対策が遅れていることが懸念されます。これらの問題により、未来はますます悲観的なものになる可能性があります。

前者は、取り組みの開始を歓迎し若者の関心の高まりを評価、後者は異常気象や自然災害、対策の遅れを指摘。

 

最後は、不平等、政治的混乱。

(未来は明るい)

社会的不平等や政治的混乱も、未来に向けた大きな問題です。しかし、私たちが見るところ、世界中の多くの人々が平等や正義を求め、民主主義を支持しています。人々が力を合わせ、問題に対処する方法を模索していることは、希望を持たせます。

(未来は悲観的)

社会的不平等や政治的混乱も、未来に向けた大きな問題です。社会的不平等は、格差が拡大し、貧困が深刻化することで、社会の安定に影響を与えます。また、政治的混乱は、国際関係の不安定化や戦争のリスクなど、深刻な影響をもたらすことがあります。これらの問題により、未来はますます悲観的なものになる可能性があります。

前者は、民主主義への期待、人々の行動への期待。後者は、格差拡大、貧困、不安定、リスクそのものだけに目を向ける。

 

そして最後はまとめ。

(未来は明るい)

以上のように、私は未来が明るいと信じています。私たちが直面する問題は多岐にわたり、解決するには時間がかかるかもしれません。しかし、私たちが協力し、問題に対処する方法を模索すれば、未来に向けた明るい希望が見えてくるはずです。

(未来は悲観的)

以上のように、私たちが直面する問題は多岐にわたり、未来が悲観的なものになる可能性があります。しかし、私たちはこれらの問題に直面し、取り組むことができます。私たちが協力して、問題に対処する方法を見つけることができれば、未来がより明るい「ものになると信じています」

前者は、協力すれば希望が見えるという。後者は悲観的可能性を言うが、最後には協力を促す。

 

さて。

 

ChatGPTの凄さはわかった。よく見つめると、明るい未来も悲観的な未来も、最後の1〜2文、数ワードでその差が描かれている。前段のテーマ、事実は、明るい場合も悲観的でもほとんど同じだが、起きている事実、事象の捉え方、その時間軸の捉え方、それがちょっとした言葉で文章の表現するメッセージは正反対になってくる。考えると、人間が書く記事も、テーマ、事実は同じで、まとめの部分を変えれば正反対の記事ができる。つまり書き手の意図がここに入ってくる。逆に言えば書き手の意図がない記事はないのだ。公平な記事は、、、、少ない。。。ない。

 

我々は、誰が書いた記事であろうと、TVニュース、ネットニュースをみるときにも、ニュースに塗り込まれた「書き手の意図」はなにか?これを読み取って判断しないといけないのだ。当たり前か。。。

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