【ODRピックアップ】20150417 右側禁止は今度こそ徹底されるのか
今夜も最寄り駅からの帰り道、暗い夜道を車で走ると、車道の右側を走ってくる小さなライトが見えました。また命知らず?の自転車が右側を逆走してきます。ハイビームにして警告しますが、まるで臆する事なく軽快に走ってきます。
それだけではありません。先日は、別の道を走っていると、やはり右側通行の自転車、しかも、荷台に子供を乗せたお母さんが、右側通行してきました。。。
いや。もはや”逆走”です。
自転車は道路交通法では、軽車両にあたります。一部の広い歩道では自転車の走行も許されていますが、走行するのは車道の左側でなければなりません。
自転車の道路交通法は知らなくても、想像すれば右側通行は危険なのは明白です。
自転車で走っているとヒヤっとすることも頻繁にあるのですが、バイクも道路の左側を走ります。自転車が右側の端を走ってくれば正面衝突でしょう。
法的には、自転車の左側は明白なのですが、なかなか徹底されていませんでした。
2014年12月13日を持って道路交通法の一部改正により、自転車の右側通行は、3ヶ月以下の懲役若しくは5万円以下の罰金となります。
道路交通法の一部を改正する法律要綱
17条の2関係
http://www.npa.go.jp/syokanhourei/kaisei/houritsu/250614/youkou.pdf
路側帯の通行に関する規定の整備(第十七条の二関係)
軽車両が通行することができる路側帯について、道路の左側部分に設けられた路側帯に限ることとする。
これまでも自転車の右側通行は罰金の対象でしたが、捕まった!という人には出会ったことがありません。これは、どうやら大目に見られていたようです。また、一部では右側と教わった事がないという人や、右側と教わった人もいるという見解もあるようで
http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2012/06/04/3413.php
自転車を押すと歩行者になる、だから自転車に乗っても歩行者の延長とすら考えている場合もあるようで、はっきりしていない状態であるようです。
最近では、環境やエネルギーへの考え方にも通じて、自転車に乗る人が増えて来ており、休日や趣味としてだけでなく通勤にも使われており、ツーキニストなる言葉も生まれて来ました。自動車からは、チョロチョロ危ない乗り物と見られ、歩行者からは歩行者を脅かす危険な乗り物と思われ、肩身の狭い自転車。ここらでその法律上の位置づけを明確に周知して、安全を守ると同時にきちんとルールを守り、車両としての地位を明確にしたいと思うのです。