【お題】20161207 あなたは見られている/パーソン・オブ・インタレスト
【パーソン・オブ・インタレスト】
あなたは見られている。いつも、どこにいても。政府によって創られたマシーンによって。なぜなら私が構築したから。。。
というイントロで始まる監視社会を描いた「パーソン・オブ・インタレスト」
実際のところ、もうすでに監視カメラは溢れているし、昔ながらの有線の電話を使わないほうが一般的だし、コミュニケーションの殆どはテキストでネット上で行われているのだから、ちょっと技術を駆使すれば覗き見ることは可能になっている。真偽を確かめてはいないが、Twitterを始めとする米国のソーシャルメディアの内容はどこかに提供されているということだし、少なくとも、政府宛の書込みは保存されているということだ。
最近のニュースでは、中国でfacebookが利用されるためには、査閲する機能が追加されるという。
Googleの検索では、よく使われるキーワードが記録されて候補として出てくるし、それらは随分適格だ。昨日検索したキーワードに関わる広告が画面のあちこちに表示されている。
こうした情報の監視的な動きは、多くはテロの未然防止が大きな目的であるということが建前でもあり、多分本当の目的には違いない。
もちろんそうだ。
テロは起きないほうがいいし、遭遇もしたくない。事故や事件も起きないほうがいいし、巻き込まれたくもない。解っているのなら、そこへいくのは避けたいし、犯人が解っているのなら、事を起こす前に捕まえて欲しい。。。。
【パーソン・オブ・インタレスト】では、これらをできる人工知能を備えたコンピュータが開発され、しかもそれは自分で自分を改良する機能を備え、テロリストを政府のしかるべき機関に伝え、政府は未然に対応する。そして、テロは未然に防がれる。しかし、一般人を巻き込む普通の犯罪の加害者や被害者は、無用として無視されるのに耐えられない開発者は秘密チームを率いて元CIAや凄腕ハッカーが神出鬼没に登場し、戦い、しかし傷つきながらも、人知れず事件を未然防止し、それで一件落着。。。。の筈だった。。。。
シーズン1からシーズン5までそれぞれ20〜23話からなるシリーズは、年末年始などの中期長期休みに、一気観するのに丁度よいと思う。
そして、実際に自分の知らない所で、こんなことが起こっているかもしれないと、見終わったあとの街へ出て、実は今すれ違った人々が、秘密裏に事件を解決していると想像するのも楽しい。
不快な体験も、自分を事件から遠ざけて助けようとしているチームの一員なのかもしれないと思えば、
「なんだよ!この!」
から
「ありがとう!」
への気持ちになれるかもしれない。
ところでEU脱退を決めた英国では、こういうことに関係した法案が通過している。
もっともWeb企業に限るので通信傍受のようなものではないけれど。。。