Beatles For Saleのプリミティブ【つれづれ】20221113
1965年という中期のビートルズはラブソングだが歌詞の毛色が変化してきた。No reply ー 少年時代の恋の結末あるいは始まり、経過、あるあるな居留守と嘘と他の誰かと歩く彼女、落ち込み、それでも、明確な拒否を正面からは受けていないので、いつまでも期待を抱きながらいる少年、モテない少年 ー
他の曲も黒っぽい、ブルージー、ソウル、何よりジャケット写真がアイドルっぽくない。本人たちの生い立ちや音楽や言動とは裏腹にアイドルだったとは思えない。今初めて彼らを聴く人がこのジャケットでこの曲目を耳にしたならアイドルというイメージは抱かないだろう。
オリジナル曲が8曲、カバー6曲。ギリギリ”オリジナル”アルバムだ。カントリー、R&Bの香り高い、最近、再聴しているとこれとWith the beatlesのLPが一番心を擽(くすぐ)る。年のせいか。年の瀬か。
全部で14曲で片面7曲ずつ、他のアルバムと聴き比べると片面がなんだかたっぷり入っているように感じるのは1曲がいずれも2分台と短いせいか。
曲調がプリミティブ。原生的。原初的。原始的というか土臭い。カントリー色か。そこがいいのだ。
ライナーノーツは昔は読み込んだもんだ。お。これは渋谷陽一。ロッキングオンの社長。そういえば就活ではロッキングオンを受けた。合格者1名で最後数名まで残ったけどダメだった。友達の姉さんの紹介だったから残ってたのかもね。と、今にして思う。
返事はなかった。No reply.