風呂なし物件が人気だという未来(はてな記事 2761)【たまプラビジネス余談放談】20230201
今から40数年前、地方から上京し大学に入学して一人暮らしを始めたが、都会の暮らしは思ったより費用がかかり毎月の部屋代を少しでも抑えるために風呂なしのアパートに住んだというのは多くの同じ立場の人たちの共通認識だと思う。実際、近所には銭湯が複数軒ありそこで偶然に同じ地方の出身者と遭遇したなどという話はよく聞くパターンだ。その頃は部屋代は費用の問題、ミニマルライフなんて格好のいいものではなかった。まさにミニマルにするしかなかった時代だ。その後バブルに沸き立ち収入も増え日本全体の景気も(幻の10年とはいえ)それなりで風呂なし物件でなくても住めるようになった若者が多くなる。しかしここへきて風呂なし物件の話題が出てくるとは。
記事では、望んでミニマルライフの風呂なしか、貧しくなりやむなく風呂なしミニマルライフを選ぶのかという論点。まだどちらかと結論づけてはいないものの、後者寄り?というニュアンスを醸し出す。
本当に必要なものだけを揃える、心は豊かだ、というのはいいが、貧しくて惨めな気分になるのでは本末転倒、自分の経験から言うと風呂なし物件は惨めな気分しか思い出せない。近くに銭湯があってもだ。なぜなら、彼女呼べる?われわれ当時のほうがまだ「神田川」路線というのがあったので救いがある。彼女と二人で銭湯に行って外で待ち合わせて帰るというフォークソング「神田川」の描く世界だ。今は風呂なし物件に住む青春時代がどうしても想像できない。それが薔薇色、豊かな一人暮らしにどうしても描けない。
ミニマルとかどうでもいいが、せめて風呂あり物件、彼女を呼べるアパートに住んで欲しい。風呂なし物件礼賛は、最悪の少子化施策になりそうな予感しかない。
(はてな記事 2761)