デジタルへの道のり【たまプラビジネス余談放談】20230302
日本にもデジタル庁ができて、政府業務や行政サービスもデジタル化が進む。わかっている。道のりはまだまだ先にある。デジタルに馴染まない人々、これまでデジタルは必要ではなかった人はたくさんいる。電子メール普及のころ、上司のメールは印刷して届けられ、メールをしたあとで「メールしたから」と電話をするという笑い話は現実で、同じ類の逸話は尽きない。
ODRがやっと進み始めた喜びは何度もブログにも書いたが、最高裁からのメールのドメインが@nifty.com だった話が話題となった。
www.itmedia.co.jp経緯は様々ありそうだが、政府機関が一般のドメインでメールをださなければいけない状態のデジタル化の取り組みがとらえられ、それが時代的な背景があったとしても、いまだにそうであるということが外部指摘で判明するという実態が現実だということがわかってよかった。新設デジタル大臣も「これはすごい」というセリフは他人事に聞こえた。これから全体的に見直されていくことを期待する。前向きに。
現場の立場を想像する。高齢の母になぜnifty.com（これに限らず政府機関が民間のプロバイダー）のドメインを使っているのではダメなのかを説明することを想像すれば、役所に限らず組織の上層部に、影響は大きいが稀に起こるセキュリティリスクのために、費用がかかり時間がかかり導入後は保守コストがかかることを、説得するのに苦労してもしかすると心折れて後回しになったかもしれないことも想像できる、ほんと。
実際の難しさはこの点じゃないかと思えるのだ。
