みんな元気 デ・ニーロじーさんが成長した子供たちに会いに行く【映画/読書感想】20231117
フランク(ロバート・デ・ニーロ)は妻を亡くし一人暮らしとなった。休暇に子供たちが帰省すると期待して家を整備し、バーベキューコンロを新調し、子供プールを用意して待つが、4兄弟姉妹誰も帰ってこなかった。ならば。。と自分がサプライズで子供たちに順番に会いにいくことにして鉄道と長距離バスで、医者が止めるのも聞かずに、出発する。
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オリジナルは、マルチェロ・マストロヤンニ主演。今作でロバート・デ・ニーロやドリュー・バリモア出演で焼き直された。
大学で東京に出てからそのまま就職し、結婚し、子供もできて、実家に帰るのは年に数回になってしまった。親も元気だったから、帰ってこいとはいわなかったが、家族は近くにいたほうがいいのかもしれないという自問自答はとりわけ時間を経てしまってから、やり直しはできない時間がたってしまってから、そうだと気がつくのはもう仕方ないのだろうか。特に地方出身者はそんな場合が多いのではないか。
若い時は刺激や流行、自分の未来に期待して一度は都会に出て暮らしたい、自分を試したい、遊びたいと思うさ。親は、子供たちの成功を願い「いってこい」と背中を押す。押したからには「幸せになれよ」と思い期待し信じる。子供たちはそんな親の期待を背負いつつ、うまくいかなくても頑張るしかなく、親には少しの誇張を含めて小さな成功と幸せを伝える。その真偽は開示しなくてもいいのだ。親もあえて見にこない。しかし双方真実はわかっているのだろう。だが真実はどうでもいいのだ。みんな元気ならば。生きていてくれさえすれば。
だからたまには帰省するのだ。
みんな元気か?