父が残した「源氏物語 全訳 瀬戸内寂聴 著」【御散歩雑談】20240411
2022年末に他界した父は読書家だった。
部屋を片付けに入ると大量のハードカバー本が書棚を埋めている。文庫はあまりなく新刊で入手したと思われるハードカバー、いずれも芥川賞、直木賞など文学賞受賞の帯がある。聞けば、懇意の書店に受賞作が発刊したら自宅に届くように依頼してあったという。さもありなん。そして全集本も多い。写真は、瀬戸内寂聴の全訳「源氏物語」全十巻。かなり古いようで帯はそろっているのだが、切れかかっている。古いので初版?と思ったが第七刷だった。他にも徳川家康全巻がありこちらはまだ状態を見ていない。1958年発刊の山本周五郎「樅の木は残った」全二巻なんてのも目に入る。
そして日記家だった。
書棚の下段には大学ノートが数十冊。開くとこれは三行日記だ。どこへいった、何をした、誰がきた、こんな事件があったなどが、1日数行で筆ペンで記してある。自分の入院のこと、退院した日のこと、難しい漢字が備忘的に記してある。母のカラオケ日程まで書いてあって家族のことも記録していたことがわかる。これを読み始めると何日かかるのはわからないのでひとまず書棚に戻そう。
母は本を処分してくれという。メルカリにでも出してみるか。
源氏物語 全訳 瀬戸内寂聴 著
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源氏物語 全訳 瀬戸内寂聴 著