おひとりさま【御散歩雑談】20240917
”おひとりさま”が流行っているらしい。女優の江口のりこ主演の「ソロ活女子のススメ」がamazon primeで配信されている。かくいう自分も観たことがある。ブームなのかと言いたくなるほど”おひとりさま”の文字や映像を目にする。でも、そもそも、”おひとりさま”、そんなに珍しいものなのかとも思う。一人飯、一人映画、一人ディズニー。犬の散歩も一人だ。犬が友達という場合もあるだろうが話はできないので一人とみなそう。銀行のATMに一人でいって、本屋で一人で立ち読みし、一人でスタバで時間を潰す、そんなに珍しくもない。散歩は大抵一人だし、ランニングをしている人も一人、電車で通勤中は”一人”がほとんどじゃないだろうか。
おひとりさま専用ツアーというのがあるそうな。参加条件は、おひとりさま。友人と別々に申し込んで現地合流も禁止。そういうのが発覚すると現地でもキャンセルされてしまうそうだ。厳しい。おひとりさま同士なので、会話はしても行動も別々、名乗りもしないし、団体旅行でいくのだが、団体行動は基本しないんだと。でもすごく楽しいそうだ。面白いね。
”おひとりさま”が珍しがられるのは、一人=孤独で寂しいという先入観なのか。いつも一人でいる”変わり者”という見方をされているのか。
”孤独”と”単独”は別物だ。単独行動のほうが好きな人は多いのではないだろうか。気持ちはわかる。団体行動で、どうするどうする?とわちゃわちゃやって、希望しない行動を半強制されるのは窮屈。単独行動のほうが合理的であることは確かだ。
toyokeizai.net引退したお父さんたちは、孤独を感じているかもしれない。おひとりさまに慣れていない。それまでは組織行動の中にどっぷりと浸かっていた。寧ろ、単独行動のほうが慣れていない。命令系統で動き、職務分掌で規制され、report toの義務に縛られてきた。しかしそれは全て”仕事”の中でのつながり。引退すればまったく関係ない。「友人は奥さんだけ」という人も多いそうだ。
男性向けおひとりさま限定ツアーはあまり聞かない。男たちはおひとりさまが苦手かもしれないな。