ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】20150305 ニセ個人情報〜個人情報の問題の別の側面〜

【ODRピックアップ】20150305 ニセ個人情報〜個人情報の問題の別の側面〜

 

昨年、日本の内閣官房IT総合戦略室は、「パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子(案)」として、

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pd/dai13/siryou1.pdf

 

1.個人情報の定義の拡充

2.適切な規律の下で個人情報等の有用性を確保するための規定の整備

3.個人情報の保護を強化するための規定の整備

4.個人情報保護委員会の新設及びその権限に関する規定の整備

5.個人情報の取扱いのグローバル化に対応するための規定の整備

 

からなる案を提示しました。

 

これらを整備していくことにより、個人情報の定義範囲を現実に則したものとし、第三者への提供ルールあるいは個人情報の越境に関する法律を整備していくことが期待されています。

 

やれやれ。これでいろいろと。。。

 

しかし、現実には、こうした法整備とは別の側面にも問題があります。

ニセ個人情報でネット登録、欧州の3人に1人=調査 - WSJ

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10472014764830763981904580481271266202474?mod=djem_Japandaily_t

 

実は、登録されている個人情報はあまり正確ではないらしい。記事では欧州では3人に1人がそうしていると調査結果ですと。ホンマかいな。しかし、その気分は理解できます。

支障がない場合、例えば、メールアドレスは適当なものを入れてしまうかもしれない。電話はかかってこないのだろうし、かかっても出ないつもりならなんでもいいかと思います。ECで何か購入するのでなければ住所だって適当にいれてしまうかもね。

こうしたことを回避するために、個人情報を保持する企業等は、アカウントの登録には、メールを送って本人認証してから登録するとか、電話番号はせめて形式チェックはするなどはしています。住所は何かを購入するなら正確なものを入れないと利用者自身が困るから、正確なものを入れるのでしょうかね。確かに、SNSを利用するだけなら、アカウントさえとれれば、氏名も住所も電話番号も正しくなくても、利用者側には支障がないし、企業側もそれを利用する段階にならなければ正確でなくてもいいのでしょう。

正確でない情報を守る為に企業は更なる努力をしなければいかんのだとすると、うーん。一生懸命、整備しようとしているのに、あんまりじゃない?とも思います。

 

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”正確でない個人情報”は、正確性を維持する必要がない=チェックが手薄=適当に入れる=それでもOKという双方利害(?)があっているのでそのままでもいいかなとも思います。いずれ、支障が出てくる場合には、正確な情報を入れるようになるのでしょうから。ああ。その時のために、”個人が自分で情報を訂正できる仕組み”だけは、用意しておかないといけませんな。