【ODRピックアップ】 20150904 安いのには訳がある
現在の東京事務所を使い始めてから早6年。駅近で超便利なこの場所ですが、流石に手狭になってきました。なにせ打合せスペースが皆無に近く、スタッフが同時に打合せをできない不便さが際立ってきた(ような気がする。。。こうやって改めて文字にすると、それほどでもないか?と思ってしまうが。)ので、近い場所に少しだけ広い場所を探し始めました。
今は物件を探すのにもネットのお陰でほんと便利な世の中になりました。
希望の住所+”賃貸”でググると、オンラインで公開されている物件があっというまに見つかります。そのまま、各不動産紹介サイトへ入って、更に細かい条件検索で、もうこれで充分すぎる程のめぼしい物件が数件。内覧予約をすると1時間もしないで担当者からのメールか電話。翌日には内覧のアレンジができてしまいます。
内覧してみて改めて確認したことは、
「安いのには訳があり、高いのには意味がある」
ということ。
例えば、最安値の物件では、駅に近くて、内装リニューアル済なのに、1Fで3面ある窓のうち2面はあけると臨地のブロック塀。残された1面もマンション建設中で完成時にはなんの景色もなくなる予定。建設工事は来年春まで続き騒音もすごい。天井も低く、担当者もあまり勧めたくない雰囲気。
次に安値の物件は、駅からそこそこ近いけれど、エレベータ無しの2F。階段が狭くかなり急で、水回りも含めて全体的に作りは古く、暗い。
反対に、高い物件は、レイアウトしやすいオープンな部屋で、入り口セキュリティも完備され、照明はLED、収納も多く、エアコンも新しいなど設備の充実が素晴らしい。
更には、既に他の申し込みもはいっていて競争率が高く、売却を予定しているので賃料維持が売却価格に影響するので値下げできないなど、”値下げしてまで貸したい”要因がないことなどがわかってきて、価格交渉は時間の無駄になりそうな可能性がわかります。
これだけネットで情報が得られるようになり、物件も溢れている状況では、価格交渉自体が好きな人はすればいいですが、私はそれが好きでないので、どうせ時間を使うなら他の物件を探したほうが効率がよいと考えます。
なるべく安いものを買う。それはそれで意味があるでしょうが、巡り巡って、誰かの利益が減るならば、自分が商売をしている以上、その”値下げサイクル”に入らざるを得ない。そして自分の商売の値下げをせざるを得なくなる。
値下げも大事ですが、適正価格で提供することに力を注いだほうが、健全だと考えます。但し、変なものを割高に買ってしまわないように、注意を払うのは、自分の責任です。