【ODRピックアップ】20150928 リーダーに”判断”なんか求めてない
ある「物事」を実現するための方法は、大抵の場合、それは何通りもあります。しかし、我々、ついつい、たった一つの正解があると思ってしまいます。そのほうがいろいろ楽だし、話も早い。2=1+1。3=2+1? でも、”制約”がなければ、2=1.5+0.5だって、1.1+0.9だってあり、3=1.5+1.5だって3x1だってあります。
でも「物事」には絶対があるだろう?海は海だし、空気は空気。上は上だし、左は左だ。
いえいえ。物事も、この世も見方を変えれば、相対的。
ディズニーアニメ「王様の剣」で魔法使いマーリンが魚になった幼少のアーサー王と唄う唄。(アニソンの真理
”歌詞についてはリンク先参照♪
つまりは、世の中も相対的なもの。自分の位置だって、見る場所によって左になったり右になったり。ある立場の正義は、反対の立場の悪にもなりうる。ある立場の合法はそれによって不利益を被る側からは不法といえるかもしれません。
あらゆる思想も相対的なのではないでしょうか。
相対的であることを意識できないと、”常に自分が正しく、自分を威嚇する相手を敵と見なして直ちに懲らしめようとする”ことが、正義の実現であり、徹底的に征伐することが唯一の手段となってしまいます。
絶対や正解があると思い込んでしまうと、正しい判断をすれば正しい選択ができると思い込んでしまいます。深く正確に分析して判断できればその確率は高くなるでしょうか。時間をかければ正しい判断ができるでしょうか。いろいろなコトものが相対的だという視点にたつならば、判断が正しいかどうかは、左だったときの判断は、状況が右に変われば正しくなくなってしまいます。
企業に勤務していた時、リーダーは正しい判断を求められていると思っていました。正しい判断をできるのが優れたリーダーだとも思っていました。が。変動の時代には、正しいと思った判断が、正しくなくなってしまうこともある。あるいは、視点を変えればその瞬間に正しくなくなってしまう場合もある。
リーダーにして欲しいのは、”決断”なのです。判断できない、判断がわれることもある。だから、リーダーは決断の責を負う。決断に踏み切ったリーダーの覚悟には敬意を表します。