【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】2060908 有名人のプライバシー
少し前に、有名人が来店したことをSNSなどにアップしてしまい問題になった事件がありました。特に、お忍びだった場合には、ヘタをすると芸能人生命にも関わりますから、不用意に公開した側は、謝罪や対応に追われていました。
これは、施設側としては、有名人二人が「来店し、宿泊するようだ」という職業上知り得た秘密を不用意に公衆に暴露したことによって、その情報を観たネットユーザーがホテル名等を割り出し、問題に発展したものでした。公人(みなし公人)が、公共の場所にきたのだから、それをSNSに書くのは問題なのか、いや従業員だから職業上の秘密を守るべきだ、という議論でした。施設側は謝罪し、従業員は解雇されています。
そうした飲食店や宿泊施設に勤務をしていなくても、有名人に出くわすことはあります。それは、なんだか自慢?したくなる気持ちはちょっとわかります。ただ、彼らがそこにいたことは誰でもがわかりますが、何を食べた、いくら使った、宿泊するかしないか、などは従業員でなければ知り得ないことで、それを公表するのは、企業人が顧客情報を公表してしまうのと同じようなものです。
居酒屋の臨席から会社名、顧客名入りの批判や愚痴、暴露が聴こえてくる場面は、以前はよくあったように記憶しています。酔ってしまって我を忘れてしまったというにはあまりに守秘義務意識が低かったのでしょうが、一寸間違えば、インサイダーにも、守秘義務違反にもなりうる問題。さすがに最近は聞かなくなったように思いますが。
このあたり、昔は秘密を知っていることの特別感が秘密を守ることを酔った勢いで上回ってしまったのでしょうか。そして最近は、秘密を守ることの責任が、同じような意味での特別感として認識されてきたのか。本当の秘密は、誰にも知られないことに他なりません。
ところで、私の行動エリアにも有名人がちらほら。
ハンチングで新聞を読むのはあのタレントさん、
前から歩いてくるスポーツ監督、
テラスでお茶を飲む一世を風靡した元GS歌手、
民族衣装の外交官タレントさん、
そして、
マッサージから出てくる某女優さん。。。
どこかのバケツにでも、叫ぼうかしら。。