【半蔵門ビジネストーク】20170524 そして量販店もシャッターが降りるのか
かつて、故郷の大通りの商店街は活気にあふれ、両親に連れられて買い物に出かけるのはワクワクしたものでした。今では、平日の昼間にもかかわらず多くの商店のシャッターが閉まっています。これは子どものころには想像すらできなかったこと。
シャッター通りへ
その主要な理由は、それまで地方小売店の保護の目的で大型店の設置に規制を設けていたが、「消費者ニーズの変化や海外資本からの日本市場の閉鎖性への指摘_から、2000年の大店法の改正により、地方郊外に大きな駐車場を持つショッピングセンターが多く開店し、大量仕入れによる価格攻勢や消費者の流れの変化によるとされています。
[流通政策2] 大店法から大店立地法へ http://www.nrc.co.jp/marketing/06-18.html
確かに、実家で親族が経営する電気店の製品価格より、ヤマダ電機のほうがはるかに安いし、食品にしても大きな店舗で買う方が新鮮に見えてしまう。かくして、消費者の足は、車に乗って乗り付ける大きな店舗へ向かい、駐車場のない地元商店街は次々と縮小、閉店してしまいました。
デパートが負ける
さて、同じようなことが今、大手店舗とネットショップ=特にアマゾンの間で起こりつつあります。
次女が、ジグゾーパズルを買おうと東急の地元店舗へ行って、1000ピース程度の商品を購入しようとしたところ、一部が在庫切れで取り寄せとなっていました。買う意思はあるものの、後日来店しようと帰宅し、念のためにアマゾンを調べたところ、値段も安く、明日到着。。こうなるとわざわざ店舗に取り寄せを頼んで、到着を待って、購入する意義は感じられません。アマゾンの勝ちです。
アマゾンに負ける
私のケースでは、カフリンクス。大手商店でも、ネット販売しているところがあります。独自ネットショップだけでなく、オークションサイトでもあります。例えば、これ。
ヤフオクのショップで、680円。送料別。
一方アマゾン。
499円+340円=839円。
同じくカフリンクス。
ヤフオク。
5,184円+600円=5,784円。
アマゾン。
2999円+890円=3,889円。
みんなアマゾンに負けていく。
ショールームとしての電機店
実際、PC関連を購入する場合でも、ビックカメラやヤマダ電機で実物を見て、もちろん購入するときもありますが、多くは、ネットで検索してアマゾンが安ければそちらを選ぶのが人情であり、経済法則でもあります。
かくして、みんなアマゾンに負けていく?もしかすると屈しないのは、例の物流会社だけなのかもしれません。