【半蔵門ビジネス雑談】20180112 老齢運転解消するためのハードル
新年早々、群馬県前橋(自分の出生地だ!)で痛ましい事故が起きている。
85歳が運転する自動車が暴走、女子高生2名が意識不明の重体となっている。
高齢者の運転による事故が問題となってきている
このケースでも親族が目を離した間に運転してしまった際の事故だそうだ。
これに対して、
- 高齢者に運転させるな、
- 免許取り上げるべき、
- 返納するべし、
などの意見がある。
一理あるが、自身が高齢者両親が田舎にいる身として、具体的に解決策を見いだせていないのだ。非常に苦しんでいる。
よくあるケースなのだ
うちの両親も86歳と84歳。
父は車を運転する。
母も原付を運転している。
元気なのだが、いつ何時そのようなことになるかもしれない。運転中に意識を失うかもしれない。注意が散漫になって事故につながるかもしれない。
あまり乗らないでくれとは頼んでいる。本人たちもそう心がけている。しかし、ハードルがある。意外と高い。
日々の買い物がネック
問題は便利な都会でなく、田舎なことだ。
一番近いスーパーでも老人の足で歩くと20分くらいかかるだろうか。
買い物して帰りに荷物を持ち帰るのは無理だ。
田舎だとネットスーパーがないようだ。時間の問題かもしれないが、彼らもビジネスだから採算性がなければなかなか開始できないだろう。
昨年、母が手を怪我したので、宅配型の弁当や材料を数ヶ月試してみたが、結局、飽きてしまうのと、食べたいものがあるときにそれが手に入らないことが苦痛になるようだ。自分で考えて何かをしていることが、思いのほか心理的な満足になるのだ。
選択肢は限られる
両親が、生活に支障なく、かつ、運転しなくて済むようにするには、
- 両親をこちらに呼び寄せるか、
- 自分が実家に戻って同居するか
いずれかになってくる。
呼び寄せるのは簡単そうだが、両親にとっては、少なくなって来た友人たちと離れてしまうことになる。その寂しさや苦しみも理解できる。
自分が実家に戻るには、仕事をどうするかということになる。どこでもできると普段は言っているが、実際には支障がでてきそうな気もする。立ち上げた会社もまだ起動にのるレベルではない。
現地に仕事があれば再就職の努力も厭わないが、過疎化に向かう地方だ。そう簡単に仕事があるわけでもない。
(はてな1027記事)