地方ビジネスモデル(1)承継支援など【半蔵門ビジネス雑談】20180809
地方衰退は、日本全国の地方都市では共通の傾向であり、共通の悩みである。人口流出、ビジネス流出、そして、シャッター通り、空き家問題、後継者不足。それらが、相互に関係しあって、衰退のスパイラル。それを抜け出すための指針も似通っている。
- 若者が流出しないように
- 一度出て行った人が帰って来られる街に
- 国内から海外から観光客を増やそう
- 国内から海外からの移住者を増やせないか
それに対して各都市が、それぞれ施策を行なっている。
- 空き家に安く住める
- 自然の多い田舎にのんびりと住みましょう
- 田舎で起業、二拠点生活、
等々。。。
でも、現実的には、
- 仕事はどうする?
- 市場はあるのか?
- 二拠点の移動交通費はペイするのか?
仕事は外部で開拓して地方で開発、制作をというアイデアはよく聞くが、営業を都会でするためには結局そのためのコストがかかってしまう。
仮に仕事が開拓できたとして、開発をする人はいるのか?人材を雇用するためには資金が先に必要だ。仕事が先にないといかん。それには資金が。。。と堂々巡り。
ふと気がつく。
新しいビジネスで人を移住させる施策と同時に今ある、存在する、現存するビジネスを、継続させ、回さなければいけないんじゃないか。回っている、継続しているビジネスの承継。これを維持しないと世代交代の時点で終了する。ますます、衰退のスパイラルは加速する。
地方の現業で共通の課題として表面化している、あるいはこれから表面化する後継者問題、事業承継問題だ。
地方創生のもう一つの切り口は、「事業承継」を切り口とした各施策とその支援だ。
後継者の育成プログラム、暖簾分け、はたまたノウハウのマニュアル化、フランチャイズなどの検討から、そうした人材の募集、人材発掘、移住プログラムとの連携、市との橋渡し、インバウンド推進との連携。
問題が共通なら解決策も共通になるかもしれない。