オンライン研修の実効性向上作戦【半蔵門ビジネス雑談】20180817
インターネットの本格普及前、オフィス内LANが普及し始めた2000年前後、オンラインでの社員研修も普及し始めた。職種やスキルランクに応じて、基本として受講しなければならないカリキュラム、特殊な技能のためのカリキュラム、管理者のためのカリキュラム、社内標準化のためのカリキュラムなどに細分化され、各自自発的にスケジュールを組んで、受講を終えないと職能が上がらなかったり、昇格に影響したりして、それなりに受講はしたが。。。
自主学習の宿命
結論からいえば、単純に自主的に勉強することは難しい。特に、経済的に費用が直接自腹でかかっていなければ、なんらかの強制力が働かないと、「できれば(基礎的な知識は別にして)やらない」で「実地で覚えればいい」と考えてしまうのが人間のサガ。やらせる、あるいは、やってもらう、やる気にさせる仕組み、運用をどのように組み合わせるかが、カリキュラム本編同等大切になる。
メニューは豊富だ
オンライン研修のサービスは非常に多く存在する。例えば。。。
SEカレッジ|SE、ITエンジニア向け定額制研修 ~手軽に研修制度を構築~
翔泳社がカリキュラムを提供するこのサービスでは、
新人研修、実技的研修、コミュニケーションスキル、社会情勢、マネジメントなど多岐にわたり、入社から中堅育成、幹部育成まで対応できるカリキュラムだ。
「国の動向から見る労働法関連のゆくえ」などの国家政策と法律、それに関わる企業内の対応に繋がるようなメニューすら揃っている。
管理機能の充実
”スケジュールや成績管理など、受講者の進捗を促す仕掛けと企業管理者が簡易に受講者の進捗を管理できるシステムを用意。”
されている(同サイトより)
他にも専門知識に関するサービスサイトもたくさんある。
web系、rubyなどプログラミング言語、データベース、OSなど、”売れそうな”スキルは探せばいくらでもある。
オンラインブートキャンプ無料説明会 | TechAcademy [テックアカデミー]
TECH::CAMP(テックキャンプ) - 人生を変えるテクノロジースクール
最新のITを体系的に学びたい | 学ぶ目的から調べる | 通信制大学 | サイバー大学
体系的に学べるがその名の通り大学。社員研修の範疇ではないかも。
モチベーションの保ち方(保たせ方)
オンラインであるかどうかに限らず、モチベーションを持ち続けないとこうした講座カリキュラムは続かないし、途中で挫折してしまう。
- 金額が安いのは良し悪し
安いほうがいいのだが、それによって、「結果的に無駄になってもいいや」という心理が働く可能性がある。安い通信講座が続かないのは、これに起因する。ちなみに体験済みだ。
- 企業なら
”スケジュールや成績管理など、受講者の進捗を促す仕掛けと企業管理者が簡易に受講者の進捗を管理できるシステム”を活用し、受講者がモチベーションを維持できるようにするべきだろう。仕組みを作っただけではダメで、実際に運用すること。進まない人は誰かなぜか?進まない講座はどれか、なぜか、どうすれば進むようにできるのか?問い続けないといけない。人間の講師を雇えば、そうしたことを含めてやってくれるが、費用削減した分は結局だれかがやらないといけない。業務報告の中に研修の進捗も含めるとか。
- 仕事に直結するカリキュラム
仕事に直結する講座なら自ずから意欲は湧いているはずだ。そして、それが収入に結びつくならなおさらだ。
オンラインで世界の大学の講座などが受けられるサービスがどんどん出てきている。こうしたメディアで学習できる癖をつけないと、今後のスキルアップは非効率になっていくばかり。後から追いかけてきている国々に追い越され置いて行かれないように。