甘い言葉【たまプラビジネス余談放談】20240108
ここでいう”甘い言葉”とは、あきらかにそれとわかる言葉、いいものあげるよ、とか、儲かるよ、とかではなく、そのように感じないように見えて罠が潜んでいるたぐいのヤツことだ。
たとえば、政治的な公約で、「敗者復活できる社会の実現」なんていうのがあったとしよう。実際には、「敗者」(でも)「復活(できる)」(機会がある)「社会(制度)」ということなのだが、これを敗者(全員もれなく)復活(できる)と甘く捉えることもできる。「敗者」が”全員”もれなく復活できる?甘い言葉だ。そうとらえて、実際に復活できないと”敗者復活できないじゃないか”とおかしなクレームが発生しかねない。ここでいう敗者とはスポーツの試合に負けるとかの敗者ではなく、ビジネスで失敗した人、それも、自分で起業してうまくいかずに借金が返済できないとか、そういう人だろう。スポーツではたとえ負けても次の機会にチャレンジして勝ち上がることも可能だ。負けたからチャレンジが阻害されることはなかろう。
しかし、ビジネスでお金にまつわる失敗、自己破産とかをしてしまうと、
負債放棄できるが、信用情報が開示され、銀行口座が開設できない、新たな借入はできないなど、次の会社を起業しようとしても難しくなり、さらに個人的にもクレジットカードが作れないとか、新たな割賦払いが組めないとか、不便な状態になるので、”復活”するのが大変になるだろう。復活する機会を得るにはなかなか苦労しそうだ。「敗者復活できる社会」を”誰でも”と甘く捉えるのは危険。甘い言葉には注意だ。
もう一つ最近ラジオCMでよく流れる過払い金だが、このCMで、”必ず信用情報に影響する”ー>”誤解です。”というフレーズがある。これも甘い言葉の雰囲気が漂う。”信用情報に影響する”ー>誤解です、ならば、信用情報に影響しないと捉えられるが、”必ず信用情報に影響する”ー>誤解です、というのは、”かならず〜影響する”が誤解なのであって、必ずではないけど、影響することがあるということは、”誤解”とは言っていない。信用情報に影響することもあるよという意味を含んでいるのだ。
請求された側から考えるなら、請求があった人にはクレジットカードの更新ができないとか、分割が組めないとか、そういうリスク対応はすることになるだろうな。「デメリット」をいくら検索しても出てこないし。Xで探すと、そういうポストは出てくるので参考まで。
甘い言葉には注意だ。