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ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160826 シェアエコノミーにムズムズする

【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160826 シェアエコノミーにムズムズする

 

「さてと。。これにしよう。。。」

 

と家族が車のオーディオに繋いだiPhoneから流れてきたのは、アン・ルイスがカバーする「恋のブギウギトレイン」、続いては、中森明菜の「スローモーション」。。。

 

「どうしたのこれ?」

 

1.Apple Musicが日本でスタート。月額980円の音楽配信 - AV Watch

 

「これよ。。聞き放題月額980円のサービス。」

 

ストリーミングなのでダウンロードはされない。通信環境で音質も256bpsビットレートに限られているが、もう、1曲あるいは1アルバムを購入することは無くなってしまうかもしれません。CDとして手元に置いておきたい私ですら、「ダウンロードでいいや」と思うことが増えてきました。

 

利用者としては嬉しいのですが、気になるのは、アーティストを始めとする権利者へのライセンス料。ダウンロードであれば、1曲が250円など値段がついて売れて、それに応じたライセンス料が支払われます。月額固定の場合、数百万曲から楽しめるということですから、曲から考えると聴かれれば聴かれる程単価が落ちる計算になるのではないかと思われます。

最もこうした流行に反旗をひるがえしたテイラー・スィフトなどのアーティストもいるので、全員が参加しているとは限りませんが、これまで、固定単価で組み立てられていた制作流通体系にいる商品の価格を、制作の経済体系を考慮しないで流通だけ変えてしまうことに一抹の不安を覚えるのです。

アーティストを経済的に支えることができるのか。

 

  *   *   *

 

同じようなサービスが、本でも始まりました。

 

2.Kindle Unlimitedサービスです。

www.amazon.co.jp

同じく月額980円で12万冊以上の日本語誌、120万冊以上の洋書から読み放題。

こちらも同じように読まれると応じたライセンス料が著者に配当されますが、同じように単価の低下が付いて回ります。

私の出版物も読み放題に登録されていますが、こちらはページ単位のロイヤリティ。

実際どれくらいのロイヤリティになるのかわかりませんが、1冊売れるより低価格になるのは自明です。

しかし、Kindle Unlimitedだから売れているのかもしれないので、やめると0になるかも?と思うと、外すこともためらいが。。。

 

3.シェアエコノミーサービスは既に

 

これらに先立って、様々なシェアエコノミーなサービスが既に市場に浸透しつつあります。オフィスのシェアリングサービスは、随分前からあります。加えて、一般の部屋を宿泊用にシェアするAirbnb、車をタクシー的にシェアするUber、空いている自転車を貸し出すサービス、車レンタルの一形態としてのサービス等々。。

共通して、利用者にとっての低価格サービスによって、利用する側から受け入れられていますが、既存の産業からは、なんらかの圧力がかかっている場合もあります。それぞれ、Airbnbは、ホテル・旅館業界、Uberは、タクシー業界などです。自転車貸し出しサービスは表立っては抵抗は出ていないようですが、シェアできるということは自転車の購入者が減る傾向になるのではという予測もあります。一方、シェアによって楽しさに触れた人が、やはり自分のものを所有したいとなれば、市場開拓に繋がる面もあるでしょう。

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4.ムズムズするのは、どちらも正しいから。どちらも自分に当てはまるから。

 

正論は、そんなこと考えずいい商品を生み出すのが王道ですが、民泊に参入できるかもしれないという面からは、シェアエコノミーは魅力的な選択肢です。ホテル業をやるには膨大な資金が必要ですから。

そして、Kindle出版物を出している身としては、Unlimitedは悩ましいところ。

市場が判断してくれるでしょうが。。。