【ODRピックアップ】20131107 人類は偽装する
車エビの偽装表示から始まった虚偽記載の駆け込み告白は、一段落でしょうか。
楽天セールに便乗した77%オフのシュークリームも凄いです。元値が12000円のシュークリームは、本当にあるなら食べてみたいですね。相当ウマいに違いない。
食品偽装については、2009年に中国のメラミン入り粉ミルクが記憶に新しいところです。当時は、「中国はねぇ」と思っていましたが、「日本もじゃん!」というところ。
2009年のメラミン入り粉ミルク事件の時にもブログを書いていました。
そこでは、イスラエルのビジネス教典タルムードを紹介していましたが、もう一度。
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「水で薄めたワインを売ってはいけない。特にそれを仲介人に売ってはいけない。たとえ相手がそれを承知していたとしても。なぜなら、仲介人がそれを偽って売るかもしれない。そうすれば、結果的にあなたの信用が落ちる」[2]
これは、ユダヤの「タルムード」(神がモーセに与えた「書かれたトーラー」ではない、「口伝で語り継ぐべき律法」Wikipediaより)に書かれた教えの一つです。タルムードは、様々な知恵やきまりが書かれた、ユダヤ人のためのビジネスや生活の教典のようなものですが、これ、よくできてます。陥りがちなビジネス上の過ちの本質が、簡潔に分かりやすく説かれています。メラミン事件は、まさにここにあるやってはいけないことをやってしまった事件です。
ルールは守っても?薄めずに売れるか(2009年2月2日)
http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2009/02/02/1219.php
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メラミンの時は、やっぱりね感と、安いんだから何かあると思わないほうがダメでしょ?という感じが強かった。個人的には、「本当に知らなかったのですか?その値段の商品に。。。?」と感じていました。
その意味では今回のシュークリームも同じです。まさかその値段のシュークリームが!?と気がつくでしょうし、気がつくべきです。まさかそこまで、「そんな悪いやつが居る筈がない」というのなら、それは寧ろNaiveすぎ。日本語でよく使われる”いい意味でのナイーブ”ではなく、英語の"純粋すぎてマヌケ"のほう。
今回次々と発覚(自白?)したのは、寧ろ老舗系のところです。バナメイエビを芝エビとしていた仙台のホテル、ブラックタイガーを車海老としたホテルオークラ、水戸京成百貨店、近鉄系ホテルの脂注入「霜降り牛」など。いずれも偽装したのではなく、認識不足や連絡ミスによる誤表示としています。
前述のイスラエル・ユダヤのタルムードは、6世紀頃には現在の形で成立していたものです。そこにある偽装表示を戒める律法。
「水で薄めたワインを売ってはいけない。特にそれを仲介人に売ってはいけない。たとえ相手がそれを承知していたとしても。なぜなら、仲介人がそれを偽って売るかもしれない。そうすれば、結果的にあなたの信用が落ちる」
中国のメラミンより、日本でのホテルオークラより以前から、ずっと昔から、同じようなことをする人がいるから、律法化されている。。。
あくまで個人的な意見ですが、自分がその立場なら、どうしただろうと考えます。味が悪くなくて食感も区別がつかなくて調達しやすく価格も安い。お客さんにおいしい食事を提供したい。リーズナブルな価格で。。。そして調達ルートにバナメイエビ。。。
やっちゃうかなぁ。。。