【ODRピックアップ】20140911 初上陸タイのトラストマークと国際会議WTA
8月末、タイ/バンコクで開催されたeコマースイベントe-Commerce day 2014に、日本でECサイトの信頼性を認証してトラストマークを発行するTradeSafe社の海外担当として、同社が設立初期からのメンバーとして活動するトラストマークの国際連携組織であるWTA(World Trustmark Alliance http://www.wtaportal.org/index.html)メンバーの、マレーシア、ベトナム、台湾とともに出席してきました。
タイは、先日の政変以来、未だ戒厳令下にあり、政情の不安定さを抱えつつも「長年に渡って日本にとって最大の投資国の一つであり、貿易や経済での有効なパートナー(日経ビジネス2014.8.11・18合併号No. 1753)」であり、国内10個所の国際空港を通じ
て、所謂CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の国々をつなぐロジスティック網を持っており、同地域へのビジネス拠点となることを標榜しています。
OTOPと呼ばれる「一品一村運動」とも連携して、各地の名産品をネットでの販売と連携させるなど、国をあげてeCommerceにも力を入れています。eCommerce dayのオープニングイベントでも、WTAの議長国であるマレーシアのWahab博士を基調講演に招き、国をあげてのeCommerce活性化と消費者の信頼を高めるための認証マーク制度を既にスタートしています。
同イベントに併行して、WTAのTask Force Meetingが開催され、出席メンバー各国の状況報告と共通の課題に対する意見交換および11月にマレーシアで開催される第11回年次総会のAgendaおよび議論するテーマについての意見交換、および調整が行われました。WTAは、昨年、APECのゲストシートメンバーとして正式に認められ、香港に組織として法人登記されました。参加組織も27カ国30トラストマークまで広がり、より信頼性の高い組織運営が必要となってきています。そのため、APECとの関連、紛争解決機能の強化、および財務モデルなどの確立が次回の総会での主要な議題となる見込みです。
WTA Taskforce Meeting 出席者:
WTAメンバー
TradeSafe(日本)ECOMVIET(米国)SOSA(台湾)、Cyber Security(マレーシア)、DBD(タイ)
オブザーバー
MDEC(Multimedia Development Corporation, マレーシア)
タイは、人口7000万近くあり、国内マーケットもあるので、電子商取引の市場には期待がかかっています。トラストマークは、DBD(商務省 Department of Business Development)がRegistration of E-commerce Entrepreneur
http://www.thai-trade.com/main/e_commerce_entreprenuer.shtml
として開示しているガイドラインに基づいて審査され、承認される方式で、形式的および”登録”によるものです。まだ、それほど詳細に厳格に審査されるような項目方式ではないので、今後、WTAのガイドラインに対応していく(ホントはそれでは遅い?)ようです。おそらく今後は、eCommerce普及に伴って、日本や欧米と同じように、不良品、不着、詐欺、ニセモノなどのトラブルが発生し、追加の規制や審査が追加されてくるのでしょう。
帰国してみると、代々木公園で蚊にさされた方々に、デング熱が発生していました。興味深くニュースを聞いていると、タイでの発生が多いとの情報が!!そういえば、帰国前日、レストランで蚊に刺されたなぁ。。。大丈夫か?