【ODRピックアップ】20150310 初めての土地では無意識に上を向いてしまうのです
初めての都市にいくとなぜだか首が疲れるなと思います。今は横浜に住んでいて、仕事は東京ですが、普段は疲れないのに、例えば最初に大阪にいったときにも、首が疲れてアタマが痛くなりました。アメリカの都市にいったときにも同じく頭痛が。しかし、生まれ故郷にいると首は疲れません。「やはり田舎は落ち着くのか。」と普通に考えていました。ところがカナダのモントリオールは初めてでもあまり首が痛くなりませんでした。そうだ、ハワイもそうでもなかった。
最近気がついたことですが、見知らぬ土地へいくと、どうも上をみてしまうんです。最近の都会はどこに行っても高いビル郡の中に放り出されることが多いので、必然的にビルの上のほうを見る。あーやっぱり都会だから。。。と考えましたが、実は、山の近くにいくと同じように首が疲れる。例えばスキーにいって混雑したリフト待ちが長いと首が疲れてませんか?一方モントリオールは都会ですが、あまり疲れません。ということは都会だからじゃない。ビル街でも、山でも、疲れるときは疲れる。。。
例えば、上の写真の場所にいるとしたら、どこを見ますか?私は、改めて考えると、山の頂上の線を見てしまいます。空と山の境目を探してしまう。
仮説ですが、もしかすると人は、初めての場所にいくと、空と建造物や土地や地面との境目を探してしまうのではないでしょうか。それはまるで自分の位置を確かめ安心するためのように。モントリオールは、都会ですが高いビルがなく、山の稜線が見えていました。ハワイもビルはありますが、海が広がっています。主に見ているのは海と空の境。水平線ですもの。
東京タワー、スカイツリー、エッフェル塔やエンパイヤステートビル。。。高い塔に登ると全体が見渡せて位置関係が体感的に把握できるので、一先ずは登っておいて安心するのでしょうか。
空海が、修行している時に、海と空の境目を見つめて悟りを開いたというのを聞いた事があります。そして自分を空海と名乗ったといいます。
空と君との間には今も冷たい雨がふる(中島みゆき)けれど、
空と海との間には何があるんでしょう。