【ODRピックアップ】20150407 台湾ビジネスは小説のように
WORK SHIFT(WORKSHIFT ~お父さんが家にいる生活だったころ~http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2012/12/03/3728.php)は、新しい働き方を示唆する考えさせられる本でした。
WIRED 2013年Vol.7 http://wired.jp/magazine/?id=7&from=magazine_right は、未来の会社 これからの「働く」を考える を特集しています。その中のネタバレ。
仕事Workと雇用Jobは違うんじゃないかということ。仕事をすることはまず雇用される前提で考えるだけではないのでは?という発想。雇用されるのは手っ取り早く仕事を手にできるのですが、そこから考え直すことが、「働く」を考えることになることだと提案しています。
そんなことを実践できるきっかけになりそうなサービスもあります。
ココナラ あなたの得意でハッピーが広がる ワンコインマーケット
あなたができることで他の誰かに役に立つ事があるかもしれないという発想で、英文メールの添削します、就活ESの添削で面談へ。。。リストラされた方の起業相談、単なる相談相手、恋の悩みに答えます。。。美味しいコーヒーの店住所指定で調べます、留学の不安解消現地からの情報。。。
実験の場でもあります。
こんなことができるんだが。。誰かこんなことを引き受けてくれる人はいないかしら?いずれもワンコイン500円ですが、内容がよければ、「おひねり」と言われる追加ももあり得る。。。そして、それはもしかすると商売になるかもしれない。インターネットへの情報発信で月額10数万を売り上げる人も出て来ています。
実は、私もここで実験的にミニサービスを提供しています。
台湾での現地調査を承ります 【次回の訪問予定】 2013年4月
http://coconala.com/services/6025
ここで依頼を受けた、音楽系クラブの台灣での立地調査。
出張の合間に、現地の実際のクラブ視察と法的な制限や慣習的なことなどを、投資家、音楽家、弁護士にヒアリングして調査しました。
そもそも台灣では、大きなディスコ的な場所はありますが、ある種のDJバー的なところがありません。というより見つけられないのです。
現地の音楽関係者によれば、「小規模、先鋭的な本格的なDJクラブは、実質的には地下営業」だとのことで、いずれも看板なし、紹介制での入店。誰の紹介かを告げる必要があり、その日の担当者らがその紹介者を知っていないと入店できないシステムとなっているとのこと。曰く、「この時期(多分尖閣などの問題)に、日本人が出入りすることは避けたほうがいい」とのこと。ちょっと覗きたいと頼んでみましたが、「トラブルには関わりたくない」ということで、今回訪問することはできませんでした。
彼のアドバイスとしては、「邦人単独での当該ビジネスの関わりは薦められない、台湾人との連携を薦める」とのこと。馳星周の小説の世界なのかもしれません。
一方、弁護士に規制(らしきもの)についてインタビューした結果では、
台湾では商業区と居住区に分けられ、商業区では、規制というより届出が必要ですが、表面上は、厳しい規制ではないようです。但し商業区は家賃が高いこと、また、低周波騒音、迷惑音の制限があり。
参考:低周波 http://www2.odn.ne.jp/~cai00050/standard.pdf
迷惑音については、苦情があると対処が必要です。これを防ぐ為の防音措置が必要となり、これは費用が嵩むと推測できます。
更に、酒類については、商業区では申請のみで営業できますが、洋酒などを直接輸入する場合には免許が必要で、当然、未成年への酒類提供が禁止されていますし、22時以降の未成年の入場も制限されています。
台湾は、青年以上になると、日本のような会社や学校からの”帰宅途中の一杯”という文化でないため、そうしたクラブへの主要な客層はどうしても未成年を含む若年層になってきます。
そうなるとDJクラブなどは、未成年への酒類提供や深夜の滞留を許容することになってしまい、結果、警察や黒社会への目こぼしが必然となってくるので、賄賂や裏金などを拠出する必要に迫られ、”DJクラブビジネス”だけでは営業が継続できなくなり、ドラッグ等への関係が出てしまい、ますます地下営業になり、普通に探しても見つからないということになってくるのでしょう。小規模で営業するとなると、近隣配慮の防音工事や高い家賃の商業区を避けることになり、結果として、前述のような不法なカネの関わりとなり、ドラッグへの繋がりとなってくるのではないかと考えられます。
やっぱり小説の世界はホント?
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調査のついでに、飲食店やバー等のHPを調べてみますと、特にバー系のHPを出している所が少ないのです。ビジネスチャンスか?と更にヒアリングしてみると、日本人はまず検索してHPを確認し、それで安心して来店すると思いますが、同国の感覚では、「HPがあるとうさんくささの基準」だそうで、寧ろ口コミが有効らしいのです。HPがあると当局からも目を付けられ易いらしく、日本とは正反対の商習慣の一つでした。
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最近、話題の「中国嫁日記」作者の新著「月と日本語」の抜粋で紹介されていた4コマによれば、日本語を学ぶ中華圏の人にとって、「お茶が入りましたよ」「ビルが建っている」という表現は不思議なのだそう。お茶は自分で入らないし、ビルも自分で建たないでしょということです。しかし、反対に自分でコップを落として割った場合でも、わざとでなければ、「コップが割れてしまった」と日本人にとっては責任転嫁のような表現となるそうで、正反対の言語表現、解釈なのです。(2013年2月22日オンラインで公開 http://blog.livedoor.jp/keumaya-china/?p=79)
http://blog.livedoor.jp/keumaya-china/archives/cat_10038512.html
そういえば、ウチの台灣支店長も、「わざとでなければ謝らなくていい」と強弁します。
謝罪の文化と文法
http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2012/02/17/3056.php
補足:他にも以下のサービスを提供中です。
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