【ODRピックアップ】20151002 母のITリテラシー
地方に住む齢(よわい)83歳になる実母は、年齢相応の小さな体調不良はありますが基本的に元気です。
ほぼ毎日、仲間とスイミングプールで1kmをクロールで泳ぎ、原付バイクを乗り回し、近場には徒歩で歩いていき、一昨年は私と台湾旅行にもいって、九份の階段をモノともせずに愉しんできました。
数年前、父親が田舎町の区長や老人会の役員を務めた際に、会議通知や催しの案内をワープロでやりたいと言い出しました。いろいろあって(後述)今は、母がワープロ担当していますが、ノートPCで文章はもちろん、ちょっと教えたら表なども組み始め、更には、年賀状の住所録や印刷まで自力で達成。最近では、「インターネットでいろいろ検索したい」と言い始め、ちょこちょこと教えています。
PCに加えて、勿論、携帯も達者(この言葉が合う)です。
写真の交換が中心ですが、私のメールよりも遥かに長い文字数で、孫(娘)たちとのコミュニケーションを愉しみます。「残念なのは、(自分自身の)友達が誰もメールできないんだよね」と軽口を叩き、友人の中で「すごいね」と言われている事が嬉しそう。
実は、PCは最初に父親が購入したのです。そして、最初に私が手ほどきしたのも父親。それまでPCなど触った事もなかったのはわかっていたので、基本操作をマスターしてもらうのが最低限かつ限界値。前述の「会議通知や開催案内」は、年間を通じて予定が決まっているようだったので、あらかじめ全部の雛形をつくってあげて、日付や会議室番号、題名などを”変更”すればいいようにお膳立てをしてあげました。
後日、「どう使ってる』」と聞くと、「おう!便利だな」と言っていたので安心していたのですが、しばらくすると、「どうしてもうまくいかない」と連絡がありました。事情を聞いて愕然。。。
「会議通知」は、「題名」「日付」「会議室名」の部分を変更すればいいように雛形を作ってあります。父は、こちらの意図とはまったく違った方法で通知を作っていました。なんと、ワープロで打ち込んだ「題名」「日付」「会議室名」”だけ”を印刷して、それを切り取り、もともとのA4雛形の用紙に貼付けて、文書を紙の上で制作していたのです!
「うまくいかない」のは、「会議室名」が、もともとの文字数より長くなってしまい、切り貼りでは対応できなくなったためでした。いや。確かにワープロが出始めの頃、そういうやり方をやっていた人がいたなぁ。。。
男性は、教わるのがキライな人も多いです。以来父親はワープロを触らなくなってしまい、母親の役割となったわけです。
やっぱり女性が強い。学ぶ事に素直で、適応も早い。
IT社会で主導権をとっていくのは女性だとうっすらと思っています。
* * *
最後に、あるおばあちゃんの手製のブックマークをご覧ください。これはこれでパワフル。