【ODRピックアップ】 20151015 テクノロジーの変わり目
仕事のパートナーO氏との会話は、iPhoneのリセット方法から始まりました。奥様はやりかたを知らないので電話がきて、「XXを押しながら○○を押して〜」と教えてあげています。
「娘たちは自分でできるんですけどね」
と彼はいいます。
これはおそらく試行錯誤のリテラシー。このリテラシーは、慣れ親しんだものには積極的、見たことないものには臆するという特徴があります。
そして話は技術の変化の話題へ。
・昔はDVDではなくVHSテープでしたので、映像を戻すには、「巻き戻す」ので巻き戻しボタンを使いました。しかし今ではテープは殆どなく、巻き戻しボタンはもうありません。いつの間にか「早戻し」ってしまっています。ただし、「早送り」はそのまま。
・ある子供が、親に聞く。「パパ、四角いDVD見ていい?」四角いDVD=ビデオテープ
・電話にダイヤルはもうない。「ダイヤル廻す手を止める」というためらいはもうない。ダイヤルはないので廻さない。今はプッシュかスクリーンのタッチ。
自分たちの子供時代。
・共同の電話だった。有線による呼び出し。其の一帯で誰かが話していると使えない共有回線。そして電話が我が家に。でも、誰からもかかってこない。みんな持ってないから。そのうち、電話が鳴りだす。おそるおそる出てみると祖父の声。自分でかけて来たくせに、「どちらさまですか?」と祖父が言った。
・TVは白黒だった。カラーTVになるというプラスティックのカバーが売り出された。メキシコ五輪やアポロの月面着陸は白黒で見ていた。
娘たちの時代は今。
・携帯は最初からある。通常はオフラインだったから、「オンライン」という概念が浸透したが、今は、「オンライン」が当たり前なので、「オフライン」のほうが珍しいという。わざわざオンラインなんて意識していない。
・広い東京で、待ち合わせで遅れてもはぐれてもすぐに携帯で連絡がとれる。一人で街へ出てもすぐにソーシャルメディアで誰かと会える。だから会えないとき、一人になるときのダメージが大きい。だから、誰かに無意識に合わせてしまう。
* * *
私たちは、テクノロジーの変わり目を目撃しているのでしょう。しかし、それは単なる技術の進化というだけではなく、生活や感じ方、常識を変えることです。ここで何を書いてもそれは過去から想像できたことにすぎません。
見えないところ、見えている所。いいのか悪いのかはなんとも言えませんが、レコード盤から聴こえていた22,000Mhz以上の音はCDになってカットされました。
【音にこだわるなら知っておきたい!】レコードとCDの音質の違い
純正律音楽を推奨していた作曲家の故・玉木宏樹先生は、自宅に伺うと、カットした周波数を復活させた音や純正律を聴かせてくださいましたが、確かにあれらの澄んだ音色は不思議な気分にさせてくれました。少なくとも酒はウマくなった?w
NASAは世界を驚かせるニュースを発表するそうです。太陽系システムの概念を変えるものだそうな。
我々も、変化の一部なのです。聴いたこと、見たこと、感じたことを、そのまま受け止めるのが一番自然なのです。