【ODRピックアップ】20151109 散歩ミーティング実践
ずーーーーと昔。まだ週休二日制が主流でなかったころ、土曜日の出勤は15時までだったので、仕事を終えて先輩と渋谷の駅までの裏道で、日本酒の酒屋の立ち飲みによったことがありました。店内は薄暗く、周囲には酒樽。そしてカウンターには昼間なのに人垣。みんなコップ1杯だけ冷や酒を注文して、殆どの人が一気飲み。大抵はその1杯で店を出て行きます。所謂立ち飲み屋。長居をするお客がいなくて、居酒屋が開くまで待つこともなく、早めに帰宅していたものです。
時を経て、街には、スタンディング中心のバーやレストランが溢れています。スペイン風のバルは、オードブルのような小さなツマミをちょこちょこ注文しながらワインなどを立ち飲みして、店を出るのは早いので、ついついハシゴになりますが、それでも、じっくり腰を据えるよりも早めに帰宅できるので最近はそのほうが体に優しいようにも思えます。
そして。ついにミーティングも立って行なう流れが。
思えば、これまたその昔、勤務時間中に、健康体操的な時間が設けられていたことがありました。特に工場が関係しているような職場では、15時くらいになると、「安全体操」のような名称で、音楽が流れて全員が立ち上がって、ストレッチのような体操をしたのを記憶している方々も多いのではないでしょうか。
最近の研究では、
「フィットネスの専門家による研究は、単に立ち上がるだけで、オフィスで働く人の思考力が向上することを示している。」
とも示されており、「故スティーブ・ジョブズ氏、マーク・ザッカーバーグ氏、、ジャック・ドーシー氏も散歩ミーティングの支持者として知られている。」そうな。
ということで早速実践。
経営会議を、鎌倉散歩と寺社巡りをしながら行ないました。
確かに、議論は自由になり、横道にそれながらも、飛躍しながらも具体策や構想が自由気ままに話し合われ、森林のよい空気を思い切り吸いながら、心拍数の高まりも心地よく、机の前で責任転嫁気味に行なわれる会議よりも、随分充実したことは確かです。
因に、メモやレコーダーを持っていくことをお勧めします。
何かスバラしいひらめきがあったような気がするのですが、忘れてしまったような気がするのです。