【ODRピックアップ】20151209 田舎と途上国
フィリピンのマニラ市内を走る公共のバス=ジプニーは、米軍払い下げの小型トラックサイズのです。行き先とコースは前方窓の下に表示してあり、バス亭はありますが、「手を上げればどこでも停まってくれます。降りる際には社内で声をかければ基本的にはどこでも停まって降りる」ことができます。
乗車賃は運転手が集めていますが、手渡し。後ろの人の支払は、乗客が手渡しリレーで運転手に渡してくれます。おつり?おつりも乗客が手渡しリレー。写真のようにあまり長くないのでそれで十分機能しているようです。
ジュラルミンのようなボディには、広告が沢山掲載されていて、RIMOWAのスーツケースにシールが貼ってあるような印象にもなっています。
* * *
タイの小型3輪タクシーはトゥクトゥク。スピードは出ませんが小回りがきき、2人乗れるので旅行者カップルがゆっくりと観光するには馬車やリキシャのような位置づけのものでしょうか。
料金ははっきりしませんが、40バーツで15分、50バーツで30分くらいが相場。それ以上はボラレていると考えられますが、それでもせいぜい160円から200円なので、ヘタにケチって交渉して、運転手にマージンが入る仕立屋や宝石やにつれていかれるよりはいいかもしれません。
ところで。
日本の地方都市。。。田舎には、この二つの公共交通機関はどうでしょうか?
ジプニーは、車が必需品となってしまった田舎で、車の運転ができない高齢者の足として、どこでも停まってどこでも降りられる便利さと、乗降客が少ないのに大型を走らせなければならない田舎の足として最適だと思います。維持費も抑えられる。大型車でないので、普通免許で運転できるし、台数を増やせば地方の雇用にも貢献します。
トゥクトゥクは、少人数の旅行者はもちろん、高齢者を乗せていくタクシーとしてもいいでしょう。狭い道にも入っていけるサイズで温泉街での足としても名物になりそうです。
地方都市と途上国の組み合わせは意外にも相性がいいように直感します。