【ODRピックアップ】20151228 サプライズとプライバシー
クリスマスプレゼントを貰うと嬉しいのは確かです。まさか貰えるとは思わなかった場所で、貰えるとは思わなかった人から、貰えるとは思わなかったものを貰う事は、自分がとても重要な人になったような気分にしてくれるものです。
難しいのは、相手が何をほしがっているのかということ。昔は、友人や意中の女性にプレゼントをすることに一生懸命になった時期もありました(若かりし頃ね)が、あるとき、「欲しいものはそれじゃなかったという事件」があってからは、必ず同伴して一緒に買うか、もしくは、自分で買ってもらう方式に全面変更。以来、サプライズプレゼントはしないと心に決めていますw
でも、未だに、相手の欲しいものが判れば、こっそり買ってサプライズで驚き喜ぶ顔をみたいという願望はあります。そういえば、SNSやWebを見ていると、最近私が参照した商品やサービスの広告が出てきますが、これは、欲しいものを判ってくれることに「少しは」なりますね。
この情報と、購入した情報が判れば、少なくともネットで買ったかどうかはわかるので、「欲しいものはそれじゃなかったという事件」は避けられるかもしれません。例えば、今私の参照しているページに出てくるのは、なんとこれ!
実は、米国の友人が、孫へのプレゼントとしてこうした鎧を検討していて調べて欲しいと頼まれたので先日来調査しているのです。こうした検索情報と別の情報を合わせれば非常に効果的なマーケティングができ、実際の購買に繋げて行けるというのは当然研究されていて、AI的な機能、関連の情報、嗜好などを合わせて、既に買ったものでなくて、これから買おうとしているものに関する情報提供を、タイムリーにしていくことができればビジネス的には有効です。
サプライズで喜んでくれる顔が見たいわけですから、相手の行動情報を秘密で入手しないといけないわけで、そうなるとプライバシーの問題が出てきます。プレゼントに喜び、「どうしてこれが欲しいってわかったの?」と聞かれて、「実はネットの履歴を見て」というと、「覗き見したのか」ということにもなりかねません。プレゼントの場合は、モノそのものよりも、欲しいものを察知するような会話があって、思案して、迷いつつ思い切って買って、そして喜ぶ顔を見て、自分も喜ぶというプロセスが大切のように思います。
来社した取引先は、大きな荷物を持っていました。
「息子へのプレゼントです。」
いいですね。
でももう少し大きくなると、
「プレゼント?自分で何か買うからお金がいいな」
なんて、現実的なセリフを聞く事になるでしょう。
という言葉は胸にしまっておきます。笑