【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160719 隠家的会員限定バー
有楽町のJR駅をビックカメラ側に降りて、ビックカメラを右に見ながら左斜め方面、ペニンシュラホテルの裏手の、有楽町電気ビルの20階。
エレベーターを降りて、両側にかつてここで記者会見に登場した人たちのポートレートが飾られる廊下を抜け、老舗の古い小さな外国のホテルのようなフロントを一瞥しながら左奥に進むと、会員限定のバーがあります。
其の名も、
日本外国人特派員協会 FCCJ - Home The Main Bar。 FCCJ - The Main Bar
ただでさえ見つけにくい上に、入り口には、大きくMember's Onlyの文字。入りにくい。入っていいんだろうか?
ここは、基本的に、日本に住所を持たない外国人特派員のための協会が運営するバーで、会員制。会員2名の推薦があれば、準会員になることができますが、所謂コネがないとなかなか敷居も高い。入会金や会費もそれなり。
私は運良く取引先の方の紹介で2006年に会員になり、それ以来アソシエートメンバーとして活用しています。
会員制で、メンバー以外には出会わないので、隠家的に利用しています。昼まではコーヒーがセルフサービスですが、殆ど人がいないので、考えをまとめたり、少しゆっくりと懇談するには最適。
もう一つの利用法は、若干姑息ではありますが、弱い立場の交渉の際に、初めての相手を連れてくると、
「ここはいったいなんですか?」
「実は外国人特派員向けの〜云々。。」
で、剣幕だった相手方の気勢を削ぐこととなり、少しだけ交渉が楽になるのです。
また、海外からの来客を接待するのに、特に相手が多勢の場合、バーのスタッフは全員英語が流暢なので、通訳が不要となり、こちらもリラックスして楽しめるので、其の点でも重宝しています。
料理は、日本的な寿司から米国的ナチョス、ローストビーフは絶品で、冬の生ガキも充実。ワインも豊富で、値段もお手頃なので、殆どの来客は満足してくれます。
難点は、
- 予約ができないこと。だからちょっと人数が多いときは、1時間くらい前に場所取りにいく必要があります。それから
- 支払がキャッシュやカードでできないこと。会員を前提としているので、会員番号で所謂ツケが基本。接待では、会計をしないで、
「じゃあまた」
と帰れるのでなんとなく気分がいいのですが、お客様が
「払いたい」とおっしゃることもあります。
そんな場合には、まずフロントでチケットを購入して(ただし支払は現金のみ)それをバーで精算することになり、返って気まずい雰囲気になってしまうことも。
TVなどで見たこともあるかもしれませんが、外国に意見を発信したい著名人がここで記者会見を開くので、そうした会見に出席することもできますし、バーにいると会見から流れて来た著名人と近い席になることもあり、運がよければ言葉を交わしたりもできるので、ちょっといい気分。
ところで、毎月発行される会員誌は全編英語ですが、興味深い記事が満載。この度断捨第二弾として、80冊を大放出。ヤフオクでどうぞ。