半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

ずっと「溜まり場」を創りたかった

ずっと「溜まり場」を創りたかった【御散歩雑談】20190911

 

高校生の頃、田舎の町に少し年上の兄貴分のような先輩が開いた喫茶店があった。学校帰りに誰ともなく集まり、普及し始めのTVゲームをやり、談笑し、相談し、悪巧みし、目玉焼き乗せの焼きそばを頬張る。大盛りのカレーはどこよりも旨かったし、コーヒーは大人の味だった。ミルクはいれたけど。

こんな喫茶店を創りたいなと思った。

 

大学生の頃、バンドをやっていた。ライブハウスに出る機会もなく、ただスタジオで練習ばかりしていた。練習のあとはバーにいってホワイトホースの水割りで呑んだくれる。怖い風情のお客さんもいたが、シェーカーを振るマスターはかっこよかった。くだらない悩み相談にも明け方まで付き合ってくれて、始発で従業員の女の子とJRの駅で別れた。

こんなバーを自分もやってみたいと思った。

 

会社員になり、同僚と仕事終わりに、顧客と接待で、夜の街に繰り出す。二次会でクラブにいくと、女性たちがタバコに火をつける。たまに一人でいくとカウンターで別の客が騒いでいるのをみていたりした。黒服の男性と、哲学的な話やビジネスのヒントを話したりする。

こんなクラブが行きつけになるといいと思った。

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そして、小さい会社を始めた。日中は一人でいることも多い。やがて幼馴染達とも会社を始めて、いろいろなアイデアや仕事のタネを追いかけるようになった。友人たちは、自分の仕事の合間にふらりと訪ねてくる。手土産にお茶菓子や、飲み物や、アイスクリームを持って、時間を潰しにやってくる。まるで高校時代の喫茶店のような溜まり場に戻ってきたようだ。

買い置きのワインをたまに親しい友人と乾き物をつつきながら2本あける。いい気分でオフィスを出て、地下鉄でさよならする。まるで、学生時代に戻ったような、溜まり場にいるような気分になる。

 

そうだ。

 

私はずっとこんな「溜まり場」を創りたかったのだ。