コンサルタントのジレンマをGeminiと話す(1)【たまプラビジネス余談放談】20240422
4月になり新年度、客先に伺って挨拶や雑談をする。そこで毎年心に浮かぶ疑問、ジレンマがある。コンサルティングはずっとサービスを提供することは、その目的からお客様にとっていいことなのか。サービスの提供には当然費用がかかる。ビジネスとしてはありがたいが、コンサルティングサービスがなくても大丈夫なようにするべきなのではないか。20年ほど前、某大学のIT化を支援するためにコンサルティング契約を交わした。その際に、理事長とのやりとりを思い出す。
「今回はよろしく頼みます。ところで、君が考える今回の仕事の成功はどういう状態をいうのかね?」私は答える。
「それは私のようなコンサルタントがいなくても大丈夫なようにすることです」
「なるほど。それまでにどれくらいかかりそうか」
「3年を目標としています」
「よし。お願いするよ」
本来はそうなのかもしれないが、ビジネスとしては続けていきたい。それ以来、どの仕事にもこの考えがジレンマとして付き纏う。
実際には継続方向に動いてしまっていて幸いにもお取引いただいている企業様があるが、この「ジレンマ」をGeminiと話してみた。
Q. お客様にとって、コンサルティングがずっと必要な状態のままというのは、いいことだと思いますか?
お客様にとって、コンサルティングがずっと必要な状態のままが良いかどうかは、一概には言えません。状況によって、様々なメリットとデメリットがあります。
メリット
- 継続的なサポートと改善: コンサルタントは、お客様の課題やニーズを常に把握し、状況に合わせて的確なアドバイスやサポートを提供することができます。また、定期的なコンサルティングを通して、お客様の取り組みを評価し、改善点を指摘することで、継続的な改善を促すことができます。
- 専門知識の獲得: コンサルタントは、特定の分野に関する専門知識を持っているので、お客様は自力で解決するのが難しい課題についても、コンサルタントの力を借りて解決することができます。
- 人材育成: コンサルタントは、お客様の社員に対して研修やトレーニングを実施することで、必要な知識やスキルを習得することができます。
- リスクの回避: コンサルタントは、過去の経験に基づいて、潜在的なリスクを特定し、それを回避するための対策を講
デメリット
- コスト: コンサルティングには費用がかかります。長期的なコンサルティング契約になると、お客様にとって大きな負担となる可能性があります。
- 依存関係: コンサルティングに頼りすぎると、お客様自身の判断力や問題解決能力が低下する可能性があります。
- コンサルタントとの相性: コンサルタントとの相性によっては、十分な成果を得られない可能性があります。
結論
お客様にとって、コンサルティングがずっと必要な状態が良いかどうかは、上記のメリットとデメリットを天秤にかけ、慎重に判断する必要があります。
以下のような場合は、コンサルティングを継続することが有効と考えられます。
- 複雑な課題を抱えており、自力での解決が難しい場合
- 専門的な知識やスキルが必要な場合
- 継続的な改善を図りたい場合
- リスクを回避したい場合
一方、以下のような場合は、コンサルティングを終了し、自走することも検討すべきです。
- コンサルティングで一定の成果を得られた場合
- コンサルティング費用が負担になっている場合
- コンサルタントとの相性が悪い場合
重要なのは、お客様自身が主体的に判断し、コンサルティングを有効活用することです。
メリットにある「育成」という点において、これを行うかどうかが一つのポイント。育成を意図的にしなければ、コンサルタントが提供している役割を果たす人材が育つかどうかは偶然に依存することになり、巡り合わせ良く人材が育てばコンサルタントはいなくてもよくなるだろう。そうでなければ、コンサルタントはずっと必要なままだ。
しかし、その人材が兼務的に業務をこなしながら役割を果たせるとも限らない。育った人材がコンサルタントに特化するならその分の人件費は外部に払わないだけで発生するので費用面では同じことになる。
次回は、ジレンマそのものについて聞いてみる。
(画像は、Geminiによる生成 Generate a picture of image expressing "dilemma" )