【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160810 情報が溢れる、情報を取捨選択する情報も溢れる、結局、自分の視点を持たねば
1 情報は溢れる、見れば見る程心配になる
毎朝シャワーの前に自分の机でメールを見たり、SNSのお知らせを見たり、あるいはタイムラインに上がってきたニュースをチェックしたりしますが、そこには、新聞各社からのヘッドラインあり、友人のつぶやきあり、提携先のニュースあり、興味を持っている分野で自動選択されたニュースあり。。。真面目に見ていると確実に遅刻します。
情報が溢れてしまって、追いつけない。。。
でも、それらを見ておかないと、重要な業界動向に対応が遅れるかもしれない、仕事での会話につまるかもしれない、株価の大きな変動によって大きな損失がでるかもしれません。通勤電車で新聞を読み、SNS経由でのニュースの詳細はスマホでチェックしますが、それでも、何か見逃しているかもしれない、選択方法は正しかったのか。。。選択方法が正しかったのかを検証するために、別のサイトや検索エンジンで、またニュースサーフィンの旅に出てしまい、なんだかんだで1時間くらいを、こうした作業に費やしてしまいます。なんとか、誰か私にとっての「正しい選択」を助けてくれ。。手伝ってくれ〜〜!!
2 取捨選択サービス
オランダのベンチャー2社は、そんなサービスを開始しているそうです。
ジャーナリズムを変えるか オランダのベンチャー 日経新聞 映像 2016/7/21 6:30
ブレンドル社曰く、
「”厳選”するのは、若者達は新聞離れしている。ネットでは多くの情報が無料で、読まない記事にお金を払いたくない。しかし、ネット上に溢れた情報でどれば重要なのかわかりずらい。それを我々が厳選して届ける。」
ブレンドル社は、ニュースのiTunesと呼ばれ、ニューヨークタイムズなどの記事から記事をばら売りします。記事に掲載されているのは、彼らが”厳選”した記事。ここから、利用者は、クリックすると1記事30セント程度で読み出せます。契約している200誌から選択されているので、同じ報道事実に対して、各社の視点を知ることができます。
紙の新聞を買うと、例えば日経新聞なら駅売り1部160円ですが、これで全部の記事を読める時間はない人が殆どでしょう。そして、正しく判断をするためには、その報道が1面的でないか、他誌はどのように見ているのかを知る必要があり、そうなると他誌も読みたくなります。ブレンドル社の”厳選”は、このニーズに応えていることになります。
3 自分の視点で選ぶ
こうしたサービスは、まったく新しい訳ではありません。ヤフーニュースやライブドアニュース、グーグルニュースなどでも、同じようにピックアップしたニュースを無料で提供しています。ブレンドル社などの価値は、それが有料で、”厳選”していることにあります。ブレンドルが選んでいるから信用できるという選択眼のブランド化です。
でも、ここですぐに気付きます。
厳選してくれるメディアの眼は、正しい選択なのか?ここに載っていない情報は、本当に自分にとって重要ではなかったのか?
情報が溢れ、それを選択してくれている情報が溢れていく。どれが正しいかの情報が増え、結局判りやすいものに流れてしまう危険。
どうあがいても、我々は、最後は、自分の視点で選ばなければいけません。それは、きっといつまでも変らない。。。