【半蔵門ビジネス雑談】20180330 スナップ写真のリスク
前職の先輩Xと元部下Y(この元部下Yは、前職先輩Xの現部下)と、年に1〜2度ランチミーティングを行なっている。特に何か重要な話があるわけではないが、なんとなく近況を交換しあって、穏やかな笑いで別れる。茶飲み友達のようなものだろうか。
今年のミーティングはいつものイタリアンレストランが満席で少し離れた自然食レストラン。子連れの若いママたちがゆったりと食事をしている。
注文したランチがくると、私以外のそれぞれがインスタ用?facebook用?の写真をとり、食事を美味しくいただき、そろそろ昼休みも終わる時間。「ではまた」と席を立つ時に、
「あれ?今日はみなさんで写真をとらないんですか?」と尋ねる。
先輩は、これまで毎回記念のスナップをとり、あとでメールでシェアしてくれていたのに。
曰く。
「最近は個人情報関連のリスクを気にしている」
んだそうだ。
でも、先輩はSNSなどをやっていないのに。
「なぜですか?」
と尋ねる。すると。。。
例えば、デジカメにスナップを納めてあるとしたら、その紛失した場合、盗難に会った場合には、カメラ内の肖像、個人情報が漏洩リスクにさらされる。コンプライアンス上、漏洩するかどうかには関係なく、そのことの報告や防止措置、再発防止措置などをとらなくてはならなくなる。
さらに、先輩は1部上場企業の子会社の社長でもあるので、そのことを理由に立場上の責任をとらなくてはならなくなる。
ということだ。
楽しかった貴重な時間は脳裏に焼き付けることにした。
過剰対応といえるかもしれないが、そういう時代になっている。