半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

アンチというビジネスモデル

アンチというビジネスモデル【半蔵門ビジネス雑談】

マンザイ番組で政治風刺をやったコメディアンがいた。安倍政権の桜問題、原発、朝鮮学校への支援批判などを相方に喋らせない勢いで5分やりきり、最後にTV局に「改ざんするなよ」と吐いてステージを去っていった。賛否はある。漫才としてのあり方や内容については別のところで議論がなされるだろうからここでは触れない。ここではこれを、ネタの「ビジネスモデル」ということで捉えてみる。

ネタのテンプレは一種のビジネスモデルだ。ミルクボーイの「おかんがコーンフレークの名前が思い出せん」は、あらゆる商品やサービスや生活スタイルに当てはまる。工夫でいくらでもネタに仕上げられるだろう。さらに、商品をいじることで、スポンサーがその気になればCMでも取り上げ易い。結果、TV側としては売り込みやすい、ということはビジネスにしやすいということで、非常に優れたビジネスモデルになりそうだ。

タカアンドトシの「欧米か」、しかり。

くだんのコメディアンが取り上げたのは、原発、朝鮮学校、桜を見る会、など、安倍政権のときに問題になっていた件である。現政権内閣ではないが同じ政党ではある。強い与党に対して野党が批判している内容と被っている。政治風刺も一種のテンプレと解釈すれば、それはそれでなりたつ。時事問題。時事問題を取り上げたコメディアンはかつてもいた。かつての漫画トリオ(横山ノック、上岡龍太郎ら)は、「パンパカパーン!今週のハイライト!」と政治ネタを風刺して人気を博した。(その後横山ノックは政界に入り大阪府知事、上岡龍太郎は政治評論的なコメントも多かった)

扱うネタが”政権のアンチ”に徹していければテンプレ化はできるだろう。安倍政権批判になってしまうと、他の政権例えば民主党が与党になり同じ政策をしたときにどうするか、が問題となる。批判をやらなければ政党のシンパにすぎない。そうなればお笑いというよりは知名度を生かして政界入りする方が潔いし意味がある。

特定政権アンチではなくその時の与党政権へのアンチでないとなりたたない。前者だと政権が変わったらそれでおしまいだ。ネタとして持続可能にならない。

さらにそれから、政治ネタを一つのムーブメントにする努力 ーつまり仲間作りー をする必要がある。アメトークのガンダム芸人や家電芸人と同じように、政治芸人、自民党芸人?民主党芸人?笑 が集まって笑を繰り広げるくらいまで行ければ持続可能なビジネスモデルになるだろう。

f:id:emandai34:20201208144224p:plain

そういう意味では期待もある。