半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

参議院選挙雑感

参議院選挙雑感【たまプラビジネス余談放談】20220629

 

選挙権が18歳に引き下げられて初の参議院議員選挙が公示され、7月10日投票が予定されている。当然、投票数は増える”はず”だが、新選挙権者の投票率がこれまでの投票率よりも上がらなければ投票率はさらに下がることになる。世相は関心の高まり、投票率の上昇を期待させる。数年前のアイドル欅坂46のヒット曲「サイレントマジョリティー」のメッセージは、「黙っていれば賛成とみなされるぞ、”静かな多数派”でいいのか」と問いかけた。しかしまだ、投票の呼びかけの一部には、政権の陰謀の匂いをさせ、そこから脱却しようというトーンのものも多い。前向きに政策を理解して投票に向かえるようにしていくべきだ。「今の権力や政府が悪で民主主義によって正義を取り戻す」、こういう主張には実際の政策は述べられていない。だからしっくりこない。そしていまだに耳にするのは、誰がなっても同じ、興味がない、関係ない、だから棄権する、投票しないという理由。サイレントマジョリティで歌われたように、「棄権」の意味は、意思保留のようで実際には「多数派への同意」の結果をもたらす。

 

数値的に例を示そう。

 

EX.
与党対野党の争い。投票者は21人。現在のところ、10対1で与党がリードです。あなたを含めて10人はあまり政治に興味がないか、今までの政治では与党でも野党でもダメだと思っている。そこで、次の3パターン。

1)10人が棄権したとしよう。結果は、10対1のままで、与党が勝ち。
2)10人が、「野党に賛成」では"ない"けど、「与党に反対」を表明するために、野党に投票すると、10対11で逆転し、野党が勝ち。
3)与党でもよくないけど、野党じゃ任せられないと思ったら、与党に投票して、20対1で与党の勝ち。

どうでしょう?

結果で見ると、野党に投票しない限り、与党の勝ちだ。棄権は、多数党すなわち与党に投票したのと同じ結果をもたらす。よく「投票率が下がると与党(たぶん多数党)に有利」というが、野党は投票率をあげる努力をしないといけないのだ。揚げ足取りや政策と関係ないことを訴えても、投票率はあがらないと思うのだ。

 

それともう一つ。自分の一票が、最後の一票で、今同点と想像してみて。その一票の重みったら。

その1票の意味をよくわからせてくれるのがケビンコスナー主演のこの映画。

ケビン・コスナーが飲んだくれの失業者、同数得票の大統領選挙で最後の一票を投じることになり、ドタバタに巻き込まれ自分を見失うも、賢い娘に目覚めさせられ、投票に向かう話です。
 

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同点の時の私の(貴方の)一票は決戦票になる。

選挙に行こう。