半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

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このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

”改革”という言葉を使わないほうがいい

”改革”という言葉を使わないほうがいい【御散歩雑談】20230424

 

選挙があったが、複数の候補が”改革”と叫ぶ。主張する。

 

これを見て思い出すのはサラリーマン時代、会社が上場を目指している時に、このままの状態ではダメだと社内からの提案が出されたときのことだ。そのキーワードは、”改革”。”改革”を主張するグループからは、「過去の成功体験から逃れられず創業以来の実務経営陣、ここ数年の有力チーム幹部などのままではいけない、改革が必要だ」ということが強調された。結果として、”改革”といわれたプランは失敗してしまった。当時、有志たちが自発的にその分析を行ったが、改革にとらわれすぎていたと結論づけた。それは改革が必要だという根拠が過去の実績や創業時からの有力チームそのもの、つまり”人”に問題があり、それを交代させればよいということだったからだ。実際にはもっと実務的な細かな具体的な改善が必要だった。改革をキーワードにしたことでいつしか”改革”つまり人事一新が目的となりその先の”改革”そのものは議論も浅く新しく経営陣となった人々に一任された形になったのだ。実際、新経営陣は期待できたメンバーではあったのだが、彼らに「頼むよ」と委ねただけだった。

 

選挙での主張”改革”も選挙公報を見ると同じようにそこが強調されている。細かい具体策よりも改革が第一議的のように感じてしまう。TVでの中継やニュースでもそこが聞こえてきて「改革さえすれば自分たちがうまくやる」という考えに聞こえる。東日本大震災の際に民主党政権だったが具体的な施策、政策がよさそうだが結果的にはチグハグでのちに再度の政権交代になってしまった。それと「誠実」とか「真面目」とか「スピード」とか具体案がないやつ。漠然としている主張。

 

これを書いているのはまだ投票前で結果はどうなるのかわからない状態だが、是非、”改革”という言葉を引っ込めて、具体的で将来を期待できる政策、主張を出してもらいたい。与党ではいけないと思うのだが、野党はもっと頼りないと思われている。改革という言葉を使わずに、改革の先にある日本の姿が見える主張が見たいのだ。

 

結果がでた。友人知人が市議会議員選挙などで当選したようだ。期待している。

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