スーツとネクタイ、ポケットチーフ(個人の感想です)【半蔵門ビジネス雑談】20210709
スーツとネクタイを着ることは好きだ。なんならポケットチーフも。一昨年、前職の同僚たちと忘年会をやったが、久しぶりに会った同僚たちは、「ポケットチーフなんかして、どうしちゃったのかと思った」と言われた。ところが最近のお付き合い先は、スーツとネクタイとチーフの方向だ。整えることを気取っていると解釈するグループとそうでないグループがあるのか。
IBM社は、ベンチャー的だった当初、社員は真っ黒い三つ揃えスーツを着て客先に登場したそうだ。スーツの持つ保守的伝統的でかっちりしたイメージで新参企業への不信感を払拭したのだ。スーツやネクタイの持つイメージは要するに「そういうこと」であり、今も「そういうこと」だと思っている。そういう固定観念が気に入らない向きもあるのかもしれないが、ビジネスをやりにきているのだから、反逆の意思表示など不要だし、むしろ、何かの説明や不信感が表面化するのはビジネスにとって時間の無駄だ。
もちろんビジネスの場でも反対のケースはある。ホームページの黎明期、クリエイターを揃えた部門を率いた事がある。この時はある客先の広告宣伝部門長に、「クリエイター集団なんだからネクタイなんかやめてよ」と言われたこともある。服装の持つイメージは先入観に過ぎないがその力は大きい。時代とともに先入観も変わっていくだろうか。
ビートルズが売れ始めるタイミングでかのマネージャのブライアン・エプスタインは、「ビートルズスーツで、それまでのロックが持つ反逆イメージの革ジャンとジーンズをスーツとタイにかえることで新しいイメージのバンドにした」ということだ。それも、反逆ではないイメージに変えていった。服装がイメージを作るということはそういうことだ。
ビジネスの場で、スーツとネクタイとチーフで決めるのは、伝統的、保守的なイメージを持ってもらうためだ。貴重なビジネスの時間を余計な趣味的主張がもたらすかもしれない誤解による不信感、その払拭のための説明による時間の無駄を使わずに、本業である仕事に早くフォーカスしていくため、だと信じている。
個人の感想ですAgain。