観葉植物の効用、効能【御散歩雑談】20210830
長いサラリーマン時代は、それなりの規模の企業だったので、しっかりした総務部が職場の環境にも気を配ってくれて、大振りの観葉植物「観葉」が適所に適時に配置され交換されていた。だからその時は気にも止めなかった。
その後、ベンチャーに移ったが、こちらは総務、法務、経理までなんでも兼務の少人数総務部で、観葉植物の設置はできても、維持まで手をかけられずだったのだろう、私が行った時には、ほぼ枯れた観葉が隅っこにまとめられていて、水も与えられていなかった。自前で自宅近くのガーデンショップで観葉を調達し、休日に車で運んでしばらくは維持できたものの、兼務だった自分が定期的に行かない日があると元気なくなり萎れてしまった。
オフィスには観葉植物があったほうがいいと思っている。当時は、空気が綺麗になるじゃないか?と言う理由がメインだったが、実際はそんなに効果はないそうな。なるほど。
リモートワークになり、自宅にオフィスを設置して、小さい観葉を複数机上や出窓付近に設置している。空気清浄は、窓を開けているのであまり意味がないが、この観葉の役割は別にあると思っている。これは、ペット鑑賞魚、爬虫類、猫、犬などとも通ずるものがある。
一つは、部屋の景色を落ち着かせる。緑の効果、植物の側にいるという効果=小さい木がそこに自然に生育してくるわけではない、が、それらの中で生きながらえてきた遥か原始の本能を呼び起こすと言うと絶対言い過ぎだが、人間は自然の一部だー!という再認識による安心をもたらす。
もう一つは多少なりとも空気清浄。人間が吐き出す二酸化炭素を酸素に変えてまたそれを人間が消費して。。。というエコシステムは、風が吹けば桶屋が儲かるくらいの長距離エコになるだろう。
3つ目、実はこれが一番大きいと思っているが、毎日、植物によっては週に1度、月に1度、水をやり太陽を浴び、肥料を挿す、「世話をするルーチンワーク」のもたらす安定だ。机に座って、メールをみて、web会議して、書類に目を通し、というルーチンだけでは疲弊する。そこにワークとは異なる「生物と接するルーチン」によって、1つ目と同じエコシステムの中にいる癒し感が意味を持ってくる。これはあくまで、個人の感覚に過ぎないかもしれないが、ワークによって遠ざかってしまう自然エコシステムに自分を引き戻してあげる効果があると感じている。
だから、このエコシステムから外れ始めたら要注意。働きすぎか、体調が悪くて、世話するルーチンワークができなくなっているからだ。