結局何かに縛られる【半蔵門ビジネス雑談】20210917
最近ずっとリモートワークだ。
オフィス通勤からの解放
リモートワークはコロナ禍で救世主的に推奨されている。思えば、パンデミック前は、オフィスと通勤に縛られていた。出勤する時間は自由度が出てきていたが、通勤は電車で定期代とある程度の混雑と始発、終電の時間があり、色々な制約ばかりを感じていたように思う。
リモート普及
リモートワークは、システム整備の問題、人事的評価の問題、仕事しない人の炙り出し問題、孤独感の問題などを抱えつつ、補助金の後押しもあって一気に普及に動いた。通勤時間も減り、ODRも前に進み、紙の書類も電子化され、これで働き方の自由度も高まり、モチベーションも上がり、仕事もうまく回り、みんなが望んだ通りになったように思える気もしたのだが、、、
確かにweb会議は便利だ。10年前に比べれば性能も接続性も安定感も進歩し、日常の会議も顧客への挨拶もイベントも学会もwebで行われ、それで機能することもわかった。会議のアレンジもしやすくなり、コミュニケーションの問題は明らかに改善されつつある。
新たな制約
しかし、オフィス契約や通勤、移動時間からは自由となったのだが、別の制約があることに気がつき始める。
(1)システム有償化
当初は無料だったシステムの利用料が一定の条件以上になると有償となった。複数人数の会議で1時間以上の会議を行う場合などだ。結局、ZoomとGoogle Meetは有償プランを契約した。他のシステムが主流になればそれらの契約も必要になってくる。Teams, WebEx meetingなどは別途システム要件や設備増強が必要になる。
(2)Wifi
外に出るとwifiがない場合がある。環境があるCafeを探す。野良Wifiでは仕事にならない。Cafeに縛られることになる。
(3)カフェは音声を出しにくい
聞くだけならイヤホンでいいが発言もするとなると周りを気にしながらとなる。最近では駅に設置されたボックスブース設備なども見かける。これから重宝されるのかもしれない。
(4)今度は在宅に縛られる
で、結局自宅のオフィスに戻る。今度は家に縛られる。家族との協調がさらに大事になる。リモート授業、仕事会議のバッティングによる会議場所の競合など新たな課題。ここでも意外にボックスブースが使われるかもしれない。
(5)客先への移動距離、時間が増えることもある
これまではオフィスからの移動でよかった。オフィスもその辺りは自然にビジネス対応がやりやすい場所に構えられていた。今度は、都度、家から顧客までの移動となる。一度戻ってまた都心に出ていくのか。WIfiのあるCafeへのノマド民となるのか。
効率、効果、節約を追求すると、結局何かに縛られる。
ひとしきり無邪気に解放に喜んだら、次の制約をどうするか、ぶち破るのか、受け入れるのか、またいつもの通り走りながら考えようかね。
ね。